ひみつ日記

タフガイのタフガイによるタフガイのための日記です。
おもに生まれてすみませんとか書いてます。

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■ 2007/08/11


    そして纏向へ。
    目的は箸墓古墳ですよ。
    この古墳、以前は四世紀初頭あたりのものと推定されてたんですが、最近の科学的な年代推定で三世紀中頃あたりにまでさかのぼることがわかって、卑弥呼の墓である可能性がかなり高くなってるんですよね。
    八割方正しかろう、というあたりが趨勢でしょうか。
    20年ぐらい前に吉野ヶ里が見つかった時は「邪馬台国は北九州でほぼ間違いない」みたいな流れだったのですが、鏡とか土器とか、専門家の方々が小さなデータをコツコツと積み上げてきた結果、いまでは専門の学者で北九州説をとなえる人は数少ないという状況になってきたわけです。



    近くはこんな感じ。
    こんなうっそうとした森に一人で葬られてるというのは寂しいだろうなあー。
    偉くなるのも考えもんだ。
    見ててふとお話のアイデアが浮かびました。



    全体像。
    やっぱりなんにもねえ……。
    ところで邪馬台国の北九州説と畿内説、kishinでは「ヒミコは二重に存在していた」というファンタジー設定で作ってみました。
    それに古事記や日本書紀の記述を取り込んで、「神から人へ国を譲る」という形に仕上げたのでした。
    自分の中では、なかなかうまく作れたなあと思ってる作品です。


    ついでにホケノ山古墳などにも。




    で、登ってみた。
    ホケノ山古墳は宮内庁指定の陵墓ではないので、誰でも登れるのです。
    けっこう不思議で面白い感覚だったけど、やっぱりなんにもねえ……。
    こういうところをブラブラできるのは、一人旅の醍醐味とは言えるかもしれませんな。
    とるこの時にこんなところへ行ってたら、袋だたきどころか軽く殺害されていたことであろう。
    あぶないあぶない。
    (ハットゥシャで殺されかけましたが(笑))

■ 2007/08/06


    ついでに平城京にも行ってた。
    でもまったくなんにもねえ……。
    でもまったくなんにもねえ……。
    でもまったくなんにもねえ……。
    ハイ、オッパッピー……。
    といった風情であった。

    ちなみに遠くに見えるのが朱雀門(平城京の入り口)。
    いまいるところは平城京の中。北北西のあたり。
    昔はいっぱい建物もあってにぎやかだっただろうに、こんなになんにもなくなってしまうもんなんだなあー、としみじみした気分に。
    千年ってすごい。



    興福寺の阿修羅も見てきた。
    「娘を辱められた怒りから妄執にとらわれて帝釈天と永遠に戦い続ける鬼神」の像を清浄な少女の姿に作る、という時点で、なんというか人間の想像力が行き着くところまで行き着いてるなあというか、日本人の萌えの歴史は長く深いものがあるなあというか、そんなことを思うのであった。

    ちなみにこの阿修羅像、「ジハード」のエルシードのモデルにしてた。
    もっというと、ジハードの主人公二人は光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」のあしゅらおうとシッタータが原型でした。
    なんとなく似てるでしょ?
    デビュー前の高校生の頃に書いてたので自分の好きなキャラを無邪気に使ってたのですが、そのお話をなんの幸いか後々も書き続けることになり、結果、なにかキャラクタを無断で借りてるような後ろめたい気持ちに苦しんだ時期がありました。
    動くようになってからは、別の形になってくれたので少しずつ気にならなくはなったのですけど。
    思い出すと、いろんな種類の汗をじっとりかかされてしまう作品です。>「ジハード」


■ 2007/07/30


    伊勢神宮に行ってました。
    でも、ぼくの心をとらえたのは、池のまわりにいたカモの会議風景!


    この世でもっとも可愛いものはアヒルとカモのしりである、と厳しく主張するわたくしにはまったくたまりません。


    なんかまじめに会議してる。


    しり。


    しり。


    しり!


    しり!!


    しりだーー。

    結局、とりのしりを追いかけて一日が終わった。
    いつもながら、なんて無駄な時間の使い方……。
    ちなみに、伊勢神宮外宮の祭神は豊受大神。
    『豊受』は『豊由宇気』と同一なので、まあつまりkishinではあの人のことに。
    「ファンタジーでフィクションとはいえ、あんな形で使ってしまってすみません」
    と、丁重にお詫びしてきました。

■ 2007/07/23
    唐突に伊勢神宮や纏向遺跡などを旅してました。
    いわば、
    「『姫神』の舞台を訪ねよう。作家定金伸治とゆく伊勢・奈良ツアー」
    みたいな風情と言えよう。
    ちなみにツアー参加者は、なんと贅沢にもわたくし一人。
    …………。
    死にたいポイント、7アップ。
    ちなみにこのポイントの目安はというと、

    ・「こちら側のどこからでも切れます」という袋がうまく開けられなかった時に10ポイントアップ。
    ・毎回カバンに入れるたびにありえないもつれ方をするウォークマンのコードで100ポイントアップ。
    ・世間からハニカミ王子とか呼ばれるつらさは10000ポイントアップ。

    まあそれはそれとして、次回から軽く旅行記でも記してみよう。

■ 2007/07/12
    ぼくも今でこそ日記で温厚な作家的キャラを演じているが、昔は相当のワルだった。
    若い頃はそれこそ、盗んだバイクで走り出さなかったり夜の校舎の窓ガラスを壊してまわらなかったりしたものだ。
    ナイフみたいに尖っては、触る物みな傷つけなかったものだ。
    それほどまでのワルであったぼくも、先日wikipediaで見かけた、とある悪役レスラーの信じがたいワルっぷりには心から閉口させられた。
    以下に一部引用してみる。


    >志賀賢太郎 - Wikipedia -

    >悪行

    >・NOAH社員の弁当のおかず(卵焼き)を、自慢のフォークで強奪する。
    >・事務所の冷蔵庫から職員の飲み物を盗み飲もうとする。
    >・街頭で配られるティッシュを何度も貰う。
    >・スーパーの試食品を何度も食べ、結局買わない。
    >・会社のトイレットペーパーを自宅に持って帰る
    >・283円の甘栗を、ポイントが貯まるからとカードで買い、店員の女性を慌てさせる。
    >・メイド喫茶へ行き、パンチパーマと100円ショップで買ったサングラス姿で店内を凍り付かせる事に成功したものの、メイドさんと一緒に楽しめるゲームがビールを注文しないと出来ないと聞き、「昼間から酒を飲む事は出来ない」という真面目な理由で断念した事もある。


    いやはや……。
    ワルで知られたさすがのぼくも心底震え上がった。

    世の中は広く、何事にも上には上がいる、という話である。

■ 2007/07/09
    サイトは10周年ですが、作家生活でいうと16周年ってことに。
    うお、16年か!
    よくもまあ、こんなに長いこと生き残れたもんだ。
    たまに長生きの秘訣みたいなのを聞かれることがあるんですが、いつも何も気の利いた答えが浮かばぬ。
    毎日ちょっとずつがんばってたらいつの間にか、ってのが正直なところ……。
    毎日いっぱいがんばれよ、と裡なる声に突っ込まれて終わる。
    あとはもう、運ですかねー。
    著作紹介とか見ると一目瞭然ですが、イラスト運は相当すごいですよ! 
    あと、担当や出版社とケンカしたことがないので、そのへんの巡り合わせの運も。
    これはもはや、鷲巣様なみの豪運と言っても良いのではなかろうか。
    ククク……コココ……。

    ただ、
    鷲巣様なみの豪運を持ちながら人生このていたらくかー。
    と思うと、つい勢いあまって例のごとく、己の心を深々えぐってしまったような気がしないでもない。

■ 2007/07/03
    ウワサのアイスキューカンバーを飲んだ!
    意外においしいと思ってしまった違いのわかる日本代表。
    キュウリ好きだしなあー。
    ちなみに違いのわかるわたくし、最近になってようやく赤ワインと白ワインの違いがギリギリ判別できるようになりました。


    ところでこのサイト、仮オープン期も含めるともうすぐ十周年。
    てことは、この日記も十周年。
    十年前の日記ログがひそかにパソコンに残ってたりしますが、読んでみると今とおんなじよーーなこと書いてる。
    へなちょこがどうだとかパンツがどうだとか言ってる。
    どうしようもない成長っぷり。
    ここはひとつ、ブレのなさがすばらしいととらえておこう。
    発言にブレがない男の、この重厚感。
    もはや、羽賀研二のごとく言葉に重みが感じられるとさえ言ってもよかろう。

■ 2007/06/27
    先日カンブリア宮殿という番組で村上龍が、
    「蚊取線香の香りをかぐと、子どもの頃夏休みに田舎でスイカにかぶりついたりしていたような時の幸福感が甦ってきて執筆の助けになるので、仕事場には蚊取線香を常備している」
    ってなことを言ってた。

    わー! ぼくもまったく同じ事してるよ。
    まさかそんなとこで行動がかぶるとは。
    どんだけしょうもないところでかぶってるんだ。

    なんというかこう、収入とか仕事に向かう姿勢とかそういう感じの部分で大物とかぶらないもんなのだろうかと思う。

■ 2007/06/17
    そろそろクーラーの季節ですな。
    独身貴族のわたくし、部屋の気温が25℃を超え始めると、一日中はだかですごすことが多かったりする。
    寝るときもはだか。起きてもはだか。
    しかも可能な限り外出を避ける人間のため、
    (わー! そういや、ここ一週間一度もパンツをはいてないよ!)
    ということもよくある。
    あれだけパンツの存在にこだわっておきながらこのていたらく。お詫びのしようもありません。

    と思っていたのだが、某有名ハリウッド俳優が、自宅ではいつも全裸ですごしている、とインタビューで答えていたのを見た。そういや、叶姉妹だったかも、そんな話をしていたような気がする。
    脱パンツ状態で一日をすごすのは、いまやセレブなオシャレ生活となってきているのではないか。
    このぼくが人々に先駆けてパンツの次のステージへと歩を進めたのは、当然の帰結というものだったのではないか。

    パンツの一歩先へと踏み出した男……。

    パンツァー。

    とでも呼んでいただきたい。

■ 2007/06/03
    多くの人が心を痛める問題に、アッハンなのかウッフンなのかというのがあろう。
    いわば、アカレンジャーなのかミドレンジャーなのか、という問題である。
    独自のキャラを確立しているエッヘンやオッホン、あるいは旭化成の力で特異なステータスを築いたイッヒンらに対して、アッハンとウッフンはあまりにキャラクタがかぶりすぎている。
    ここでやはり気になるのは、ウッフンの微妙に無理してる感だろうか。
    たとえば温泉などにつかった時に感嘆詞として「アッハーー」とは出てくるが、「ウッフーー」とは出てこないだろう。ウッフンはアッハンよりも、人の気を引くために頑張ってる感がどうしてもにじみ出てしまっている。一般にアッハンの方がアカレンジャー的に受け入れられているのも無理はない。
    内面で苦悩し、懸命に努力を重ねても、一般的な人気ではいつもアッハンにかなわないウッフン。その苦しみは、痛いほどに伝わってくる。
    でも、いいじゃないか。大衆の人気は得られなくても、一部の熱狂的な支持を得られるなら、それも一つの素晴らしい居場所と言えるはずだ。
    少なくともぼくだけは、ウッフンの哀しみをしっかりと心に受け止めていきたい。

■ 2007/05/23
    先日泊まったホテルにでっかいマッサージ機があったのですが、結論から言って、これが気持ちよすぎました。
    最近のマッサージ機があんなに良いものだったとは。
    痛すぎず弱すぎず、絶妙のもみ力でコリの部分を適確にもんでくれるのですよ!
    で、もみ終わった後の身体の軽さときたら。
    肩や背中に入ってた黒くて重い石が取り除かれたみたいな感じ。

    ただ、この肉体の快適状態を知ってしまったのが問題だ。
    というのも、いままで気にしてなかったのに、ほぐれた状態を知ってしまったので、猛烈に肩や背中のコリが気になるようになってしまった。
    聞けば、自覚してないだけで実はガチガチにこってるパターンって結構あるそうですね。
    マッサージ機、なんとか仕事場に導入したいが、あまりに高いしでかすぎる……。
    でも、いまの状態ではコリが気になって仕事に集中できない。
    こんなことなら、マッサージの気持ちよさなんて知るんじゃなかった。
    知ってしまったせいでコリのつらさが気になって仕方がない。
    よくドラマやマンガなんかで、
    「こんなにつらいのなら、愛なんて知らなければよかった!」
    みたいなシーンを目にするけど、これは要するにあんな感じか。
    実感として理解できてしまった。
    定金伸治、男三十五歳。才気に溢れているとは薄々自分でも気づいていたが、ここへきてとうとう愛までも学び取ってしまった。
    マッサージ機で。

■ 2007/05/17
    前回、ぼくもようやくツンデレというものを知った。
    が、そのためか、楽天のノムさん監督の辛辣な新聞コメントがすべて、
    「べ、別に教え子が活躍したって嬉しくもなんともないんだからね!」
    「ほんとにダメなんだから……しょうがないから私が教えてあげるわよ」
    みたいな印象で読めるようになってきた。

    副作用か。
    それとも心の病気か。

■ 2007/05/12
    以前の話の続きになってしまうが、フライパンの変わりようがひどすぎる。
    ちょっと焦げつきやすくなってきたなー、と思ってたら、いまやもう、どんな料理でも一瞬で表面にこびりついてしまう始末。
    焼きそばなんて作ろうものなら、ボンドを塗った紙に毛糸をどばっと散らしたみたいな状態に。
    どうやら、表面に細かいキズが増えて食材がこびりつきやすくなっているようだ。
    なんか焦げつかせないコツとかないですかねー。焦げつかないフライパンに慣れすぎたせいで、うまく料理ができなくて困る。
    それにしてもこの正反対の変わりっぷりはなんなんだ。
    ちょっと前まではどんな食材もまったく寄せ付けなかったってのに。
    あれだけツンツンしていたキミはいったいどこへ行った。

    もしや、あるいはこれが、最近世に聞くツンデレというやつか。
    また一歩、作家としての階段を上へとのぼった。

■ 2007/05/07
    マンガの話ばかりになって申し訳ないのですが、「アクシズのハマーンさん」というマンガが面白すぎました。
    このハマーンがやがてあのハマーンになるのだから以下同文。

    「わたしだって脱げば高見盛ぐらいすごいのよ!」
    とか言ってポコンと腹肉を出したハマーンのヘソが「×」印なところに笑ったあげく惚れました。

    妙なところに自分の心のスイッチが見つかる。

■ 2007/05/02
    マンガといえば、「貧乏姉妹物語」が良すぎます!
    これはもう、ぼくの好みど真ん中のお話ですよ!
    長州力ばりにど真ん中をいってますよ!
    ほんと一話一泣きです。
    歳のせいか、ほんの何気ないエピソードでも、酒が入った拍子に泣かされて困る。
    商店街のおっちゃんらが小学生の妹を心配して魚とか芋とかタダで持って行かせる、みたいなシーンがちょくちょくあるのですが、何故か読むたびに泣。
    ちょうど「はじめてのおつかい」を見てる時みたいな感じでしょうか。
    むかしの商店街はこんな雰囲気のとこ多かったなあとか懐かしくなったり。
    日本人でよかった。

    ……マンガの知識で国民を語る三十男に成長。
    これも男子三日会わざれば刮目して見よというやつか。

■ 2007/05/01
    「C.D.A.若き彗星の肖像」というマンガを読んだのですが、このハマーンがやがてあのハマーンになるのかと思うと、まったく女というのは怖いものだな、とわたくししみじみ感じいるのであります。


    ……マンガの知識で女を語る三十男の出現。

■ 2007/04/25
    物語づくりの基礎的なテクニックの一つに"接続"というのがあって、まあ例えば映画などで言えば、
    「ヘイ、マイク、それは一体なんなんだい?」
    「いや、最近この○○の調子が悪くってさ」
    みたいにあらかじめ小道具を出しておいて、後々に転回やオチでそれを思わぬ方向から再利用する、ってな類のやつで、回収のテトリス的な気持ちよさを作ったり、振幅の唐突感を抑えたりできる便利な技術なのですが、これの扱いが(大きい流れな世界って感じの物語を書いている時には特に)なかなかのクセ者なのです。
    ってのも、作者の仕掛けであることが目に映りやすい技術だからなのです。
    大きい流れの話は、向こう側にこちらと違った世界が存在して広がっている感じが大切なのですが、作者の仕掛けが仕掛けとしてあまり目についてしまうと、世界の広がりが作者の意図と作為の内側に収まってしまっている感じに縮こまる危険があるのですな。
    人間の動きもひどく人工的に見えてしまう危険が。
    とはいえ、実際には人工的に作者が動かさないとドラマにはならないわけで、そのへんの見せ方のバランスは、書いてて結構迷いどころだったりするのです。
    kishinを書いていた頃、そのあたりについていろいろ考えてたことがありました。
    久しぶりに大きい流れの話を書いているので、なんとなく当時のことを思い出しました。

■ 2007/04/16
    赤ちゃんポストのニュースを見たんですが、
    (年齢制限とかあるのかなあ……。なかったら、自分で入って誰かに育ててもらえるのに)
    などと無意識的に考えた自分に気づきました。
    われながら、つくづく性根が腐っているわけです。

■ 2007/04/11
    そういや、ちょっと前にコーヒーメーカーを買った。
    豆を碾くところから全自動の、少々お高いやつ。
    前述のように、いちご100%と現実の見分けがつくほどの違いのわかる男であるわたくしにとって、コーヒーはレギュラーというのは当然のこと。
    鋭敏な感覚と洗練されたセンス、これは作家には必須の要素だ。
    ハイセンス作家のぼくが、インスタントなどで満足できるわけがないのだ。
    違いのわかる男には、違いのわかるアイテムが必要なのだ。
    あえて一つ気になることを挙げるとするなら、それはこないだ中華料理店へ編集さんに連れて行ってもらった時、ぼくはフカヒレと春雨の区別がつかなかったという点ぐらいだろう。

■ 2007/04/04
    あれだけ何者をも寄せ付けなかったエンボス加工のフライパン、とうとう食べ物がこびりつくようになってきた。
    経年劣化……老いというやつか。
    いや、むしろ経験を重ねて人間的に丸くなったということか。
    何にせよ、友だちとして寂しい気持ちでいっぱいだ。
    そして、戸惑いや自己嫌悪の入り交じった複雑な感情。
    あれほど他人を寄せ付けぬ孤高を貫いていた姿が失われるのは寂しい。それはわかる。しかしここは、友人として成長を喜んであげるべきではないのか。
    いま、男としての器が試されているのか。
    いや、何を台所でひとりフライパン相手に感慨にふけっているのか。我に返るのが遅すぎる。ああ、だんだん自分がわからなくなってきた。
    もうぼくは終わった。今のぼくが自信を持って言えることはもう、
    「阪神の鳥谷は、いくらなんでも安田大サーカスの団長に似すぎだ」
    ということぐらいだ。

■ 2007/03/29
    引き続きいちごパンツについて議論を押し進めようと考え、量子論の考え方を導入して、ある女性がいちごパンツであるかどうかは観察者がスカートをめくって観察するまでは決定されず、スカートを穿いている女性のパンツはいちごパンツと普通のパンツの二状態の重ね合わせの状態にあると考えられ、わたくしはこの非決定論的観測問題をシュレーディンガーのパンツと呼びたい、
    といった話を書こうとして、いちおう誰かとネタがかぶってないか「シュレーディンガーのパンツ」で検索してみたところ、なんといくつかヒット。

    パンツ世界の奥深さの一端をかいま見た思いだ。

■ 2007/03/27
    前回の日記について掲示板で、
    「定金先生の中ではりりむキッスよりもいちご100%の方が現実離れしているんですね」
    という書き込みがあったため、
    「パンツの第一人者であるぼくには、いちごパンツなんてこの世に実在しないことなどお見通しなのです」
    と返事をしておいたところ、それについていくつかメイルをいただいた。
    いちごパンツの実在を証明する文章だった。
    写真入りのメイルもあった。
    わたくし深く反省した。
    これまで様々な方角からパンツと人間の関わり合いについて思索を深め、すでにパンツ学の草分け的存在になっていると自負していた。しかしそれは思い違いだった。
    これが学者の生兵法というやつか。ぼくの議論は机上の空論だった。
    もっと実地に即したパンツ学を身につけねばならない。
    とりあえず、布団の中でパンツを穿いても前後を穿き間違えないようにしておきたい。

■ 2007/03/20
    昨日は久々に休肝日にしたので、なんか朝から身体の調子がよろしい。
    意識レベルがハッキリしてるって感じ?
    飲んだ翌朝って、思考がしばらくどんよりした感じなんですよね。
    なもんでいつもコーヒーが手放せないのだけど、肝臓を休めると、カフェインの力を借りるまでもなく朝から頭がスッキリしてる感じ。
    今のぼくなら、いちご100%と現実の違いも見分けられるだろう。
    カルーセル麻紀とデヴィ夫人の違いも見分けられる。
    明晰すぎる自分が怖い。
    そんじょそこらの作家では追随もできまい。
    今のぼくなら名作が書ける。
    今後もなるべく休肝日を設けていきたいところ。

    ただ、この明晰なぼくにしてなお、りりむキッスと現実の違いは見分けられない。

■ 2007/03/14
    何も書くことないので作家っぽいことをしてみよう二巻。
    普段よくメイルいただく質問に答えてみようと思いました。
    ごみくずが売れっ子を気取ってみよう。そしてセクシー看護婦に頭の中身を診察されよう。
    そんな感じ。
    とりあえずFAQってやつでしょうか。
    全部メイルでいただいた質問です。ここ1年分ぐらい?
    メイルをくださった方々、お返事だせてなくてすみません。
    なるべく返事はしようとしているのですが……。

    Q.作家になりたいのですが、何かアドバイスをください。
    A.うーん……。「作家になりたい→そのために物語を考える」って経路よりも「物語を書きたい→書いたら作家になってた」経路の方が、なんだかんだで早道な気がします。 偉そうなこと言ってすみません。

    Q. やはりPS3よりもWiiですか。
    A.ぼくにとってはファミコンのソフトをダウンロードできるのが魅力ですー。

    Q.執筆環境はどんな感じなのですか?
    A.O'sエディタで書いてます。LaTeXで書いてた時期もありました。初期は手書きでした。今はThinkpad s30で親指シフトです。ATOK2005です。DF華康明朝体です。あと、欠かせないのは類語辞典です。
       執筆場所はおもにファミレスか喫茶店です。顔を覚えられないように苦労します。

    Q.ユーフォリ・テクニカの「水気灯」の設定がちょっとおかしい気がします。花火で光を出すのにあんなに苦労しているのに、なぜ水気灯は簡単に光っているのですか?
    A.このへん等の技術的説明については、本筋に関係ないので切った部分が多々あります。ちなみに水気灯は、蛍光灯に近い原理で光ってます。花火は水気エネルギーそのものを光に変換するので大変なのですが、水気灯は蛍光ガスに水気エネルギーの粒子を衝突させることで光らせているのです。

    Q.今後の予定や次回作はどのようになってますか?
    A.とりあえず前々回の日記に書いておきました。でもあくまで予定は予定ですよ。この立派なぼくがスンナリ予定通り仕事できるわけありませんよ。ぐはー。
       ただ、出る時期が決まってる仕事がいくつかあるので、そうそうへらへらしてるわけにもいかず。基本的には今まで通りまったりがんばって書いてます。

    Q.もうすぐ受験なのですが、定金さんは受験生の時どのように勉強をされていたのですか?
    A.自分の部屋でひそかに「ジハード」を書いていた記憶しかありません……。参考書とかは好きだったのでいっぱい買ってました。ゲームの攻略本みたいで面白かった。

    Q.ブラックランドの続きはもう書かないのですか?
    A.思い入れのある話なので、何らかの形でやります。気長に待っていてくださいー。

    Q.どうすれば先生のようなダンディの中のダンディになれますか?
    A.ただのダンディなら簡単ですが、ぼくほどのダンディオブダンディになるには、オダギリジョーの髪型なみに世間の一歩先へと進みすぎねばなりません。とりあえず、誰とも会わず引きこもってサボテンのみと会話する生活を半年ほど続けてください。

    Q.本当にへなちょこ道五段なんですか?
    A.残念ながら七段です。

    Q.大学院に入った動機はなんでしたか?
    A.なんとなくです……。。

    Q.パンツにこだわる理由を教えてください。
    A.人間だからです。

    Q.ブルース・リーとジェット・リーではどちらが好きですか?
    A.ていうかぼくがその二人を好きなことを知ってるあなたは何者!?

    Q.フィロソフィアの最後の大ボスは、やはりウィトゲンシュタインですか?
    A.そのへんはまだヒミツにしておきますー。楽しみにしててください。

    Q.サイン会とかオフ会のようなものはやらないのですか。
    A.いまのところ、そういうのにはかなり消極的です。

    こんなところですかねー。
    続きはまた数年後?

■ 2007/03/11
    質問がありましたが、コーヒー焼酎ってのは焼酎にコーヒー豆を数日間漬けたものです。確かに居酒屋とかではあまり見かけないので、知らない人も多いのかも。
    これがもうじつに美味しいのですよ。
    コーヒー豆の香りが焼酎に合ってて。
    コーヒー焼酎という名前から焼酎をホットコーヒーで割ったようなものを想像するかもしれませんが、違うのです。コーヒーの苦みや酸味はあまりなくて、豆の香りと甘みだけが焼酎に溶け込んだ感じ。味のイメージ的にはむしろ、コーヒー牛乳で割るってのに近いでしょうか。でもそんな甘ったるくはなくて、豆の香りだけが楽しめるのですよ。個人的には、スーパーの安焼酎をいちばん美味しく飲める方法だと思ってます。
    ぼくの作り方を一応書いておきましょうか。めちゃくちゃ簡単ですが。

    ・スーパーで2.7リットルペットボトルの激安焼酎を買ってくる。

    ・好きなコーヒー豆を50グラムぐらい、豪快かつ豪気にどばどばどばっと入れてしまう。もったいないなんて言わない。

    ・その後4、5日、最近の中村ノリのごとく謙虚になって自分の人生を見つめ直す。

    ・完成ーー!

    ロックでも水割りでもお湯割りでもミルク割りでも美味しいです。
    コーヒー好きな方は、ぜひお試し下さい!

■ 2007/03/10
    いやはや、近ごろ日記がとだえがちですな。
    ちょこちょことした活動はしてましたが。
    ここはひとつ、作家らしく活動報告とでもしゃれこんでみますかね。
    そういうのあんまりしたことないし。

    ・井上祐美子先生の文庫本で解説の文章を書きました。面識も何もないのに、ぼくなどでいいのだろうか……。がんばって珍しくまじめに書きました。

    ・「ボヤボヤしてたら、すぐやってくる。2027年のお話」という本でちょっとしたエッセイを書きました。サブカル系の本でした。依頼をいただいた時にてっきりライトノベル系の明るい本だと勘違いしてたので、いつもの日記の感じで書いてしまった……。見本をいただいて、身体から汗が噴き出ました。ほんと申し訳ないです。

    ・とあるゲーム雑誌でエッセイを書きました。いつ載るのかは知らないです。最近ゲームはバーチャルコンソールのファミコン(ドンキーコングJRとアイスホッケー)しかやってないので、微妙に途方にくれました。

    ・日本SF大賞の受賞パーティを見に行きました。人がいっぱいいました。遅刻しました。そして例によってほとんど言葉を発することなく、ごはんだけ食べて帰りました。作家生活16年目、業界での顔の狭さは今なお折り紙つきです。

    ・世界づくりで悩んでた中公の新シリーズの執筆が、ようやく動きだしました。今年中には3冊ぐらいまとめて出したいです。ユーフォリも……。

    ・ユーフォリ・テクニカの外伝を書いてます。雑誌向けの短編です。エルフェールを書くのは、なんか息抜きになります。

    ・現代物をやりたいなー、と色々考えていたところ、ちょっとおもしろいアイデアが浮かんでしまいました。T社で話を進めてます。

    ・久しぶりに歴史物をやることにしました。長〜〜い話になる予定です。いま資料を集めているところです。イメージ的には、ジハードと姫神の中間のようなお話です。本格的に世に出るのは二年後になります。

    ・ここ一年で12キロ痩せました。

    ・でも首から上は痩せないのが30代の哀しいところです。

    ・ダイエットの秘訣はペットロス症候群です。

    ・運動不足なので贅肉よりも筋肉が落ちて、トマトケチャップのチューブみたいな体型になりました。30代って……。

    ・ていうかそんなことより、もうすぐぼくも伯父さんになるようです。

    ・ところでコーヒー焼酎にはまってます。

    ・あと、仕事でよく使うファミレスの店員にとうとう顔を覚えられました。

    ・それにしてもコーヒー焼酎は美味いです。

    ・ぜひお試しあれ。

■ 2007/02/23
    それにしても、Wiiはまだまだ入手困難なようですね。
    いろんなとこで、Wiiが手に入らないと嘆いている人を見るたびに、わたくし勝ち組気分ですよ。
    人生35年、これまであらゆる要素において常に負けグループに属してきたぼくが、とうとう勝ち組に入ってしまった。
    ひょんなことで。
    まったく人生何が起こるかわからないものであります。
    一つだけ難点が挙げられるとすれば、いつも一人でWiiスポーツをプレイしている自分の姿が、いまひとつ勝者には見えないことであります。
    ……ていうかむしろ完敗。
    完敗……いま〜君は人生の大きな大きな舞台に立ち〜〜

    ダジャレで己の人生から目をそむけにかかるという斬新な作戦に打って出てみました。

■ 2007/02/12
    ユーフォリ・テクニカのエルフェールがどたまから流血しながら頑張ってくれたおかげで、そこそこな臨時収入があった。
    頭がおかしい女だったけど、なんと意外に孝行娘だったようです。
    なもんで、ついついWiiを買ってしまった。
    いや、前からずっと欲しくて探してたんですが。
    たまたま近くの家電量販店に行ってたら、いっぱい積んでた。
    小躍りしながら即買いですよ!
    ウィーーーっ!!
    ってカンジですよ(テンガロンハット姿で)。
    某格闘編集しかわからないネタですみません。
    それにしても、Wiiはおもしろいです。
    麻雀大会Wiiをやってます。
    よりによってそれか。
    あと、ジーワンジョッキーWiiも超楽しみです。
    じつは光栄大好きっ子。

■ 2007/02/08
    また東京に行ってた。
    そして、作家兼主婦兼バカという立派な職業についている人物らと飲んだりしてた。
    ぼくは人前ではあまり酔っぱらったりしないのだが、その日は珍しく泥酔。
    明け方頃には、何故か恋愛相談などしている始末。
    「なんというかこう、お助け女神事務所から電話がかかってきたりとか、階段を上ってたら食パンをくわえた少女が上から降ってくるとか、大雨の日に玄関の前にびしょ濡れの女の子が立ってて、ちょっと涙をこぼしながら『……来ちゃった……』とか、そういうのは起こらないもんですかね」
    と相談して、
    「ねーよ」
    「アホか」
    「あんた自分を何歳だと思ってんの」
    と、こってり朝まで説教を受ける始末。
    まあ確かに我ながら、三十代男性の恋愛相談としては先鋭的すぎる場所を走っている内容かなとは思う。
    もう少し頑張ったら、ほんとに銀のエンゼルぐらいにはなれそうである。

    ……しかし、これもまたよし。
    欠けていればこそ、欠けたものを埋めようとして物語を書くのだから!
    これは才能なのだと自分に言い聞かせ、今日も布団の中でなんとか心の安定をはかっている。

■ 2007/01/26
    餅といえば、こないだ商店街でプロレスラーが餅つき大会をやってるのを見た。
    ファンサービス精神旺盛なレスラーで、
    「行くぞ、オラーー!」
    とか叫びながら、全力で餅をついてた。チョップとかグーパンチとか織り交ぜつつの熱い餅つきだった。
    かわいそうなのは何の罪もない餅。
    何もそこまでしなくても……。
    ひたすらレスラーの攻撃を受け、どんどん変わり果てた姿になっていくもちの姿は、かわいそうというよりはもはや、遠藤周作の「沈黙」に出てた踏み絵のイエスのように崇高だった。
    「踏むがいい。私は、お前たちに踏まれるため、この世に生まれ、お前たちの痛さを分かつため、十字架を背負ったのだ」
    みんなに楽しんでもらうために、じっと無言でレスラーのチョップを己の身に受け続けるもち……。

    やがて、きな粉をまぶされて出されたほっかほかのもちを前に、ひとり慟哭のぼく。

■ 2007/01/24
    前回の話について、
    「餅の語源ですが、『望月』からというのが有力なようです。モチモチしている、という言葉は逆に、餅っぽいものを指して使われるようになったものなのではないでしょうか」
    というメイルをいただいた。
    なるほど、頷ける話だと言えよう。
    ていうか、たぶんこっちの方が正しい。
    いやはやまったく、あんなレベルの低いガセビアに踊らされようとはお恥ずかしいかぎり。
    今後も気をつけねばなりますまい。
    まあ、何事も自分の頭で判断し、決してマスコミなどに踊らされることのない非凡なわたくしなので、まず問題はあるわけないですけど。

    ところで話はまったく変わるのですが、先日あるある大事典を見て購入した納豆が冷蔵庫に山積みになってるのですが、これはどうすればよいでしょうか。