| ひみつ日記 |
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作家のような気がする定金伸治のてきとうな日記です。男のダンディズムについて深く語ってます。ウソです。 |
| ■ 2004/07/30 |
読んでみると、どういうわけかわたくしの名前がたくさん出ていた。 たぶんこれで、定金伸治という言語が一番多く記載されている書籍は、この本ということになってしまったと思う。 なんてこった。 しかもダメ人間とか書かれてた。 してやられた。 な、なんて邪悪な……。 あ、そういえば以前、この本が出版されると聞いたときに、 「じゃあ、名前使用料として印税の一部ちょうだいー」 と言ったら、 「アナタにあげるぐらいだったら、ドブに捨てた方がましだ……」 と答えられたのを、いまになってハッキリと思い出した。 こうした暗黒小説家の悪行を世に知らしめるまでは、決して死ぬことはできないと再認識した一日であった。 |
| ■ 2004/07/29 |
前々回のような日記を書いてしまったせいである。 今日は、以下のようなことを教え込まれた。 「女性のパンツは普通ショーツと呼ぶ」 「フロントとバックでは布の大きさが違うので、手さぐりででも身に着けないかぎり、はき間違えたりしない」 「ブラジャーの真ん中にはたいていリボンがあるが、これは何もないと乳が離れて見えて間抜けなためである」 「昔、シャツの上からブラジャーを着けるファッションが一部で流行っていた」 下に行くにつれ、だんだん騙されているような気がしてきた。 人が知らないと思って、ウソ知識を与えて遊んでいるのに違いない、と疑心暗鬼であった。 ていうか、ブラジャーというもの自体、ウソなのではないかという気もしてくる。 本当にあんな奇妙な形状が、この世に存在するのか。 いや、もはや、女性の胸が膨らんでいる、というのも、僕を騙して嘲笑うために仕掛けられたドッキリなのではと思えつつある。 だいたい、よくよく考えてみると機能的にありえないのではと思うのだ。 たとえば作業用の二足歩行ロボットを作るにしても、あえて胸に重りをつけようと考えるわけがないのである。 必要性がないのである。 なのに、人間が数十億年の進化の中で、そんな機能をあえて身につけようとするだろうか。 どう考えてもおかしい。 絶対にぼくは騙されている。 次回作で、女性の描写をどうすればいいのか悩みはじめた。 ありもしない胸について描いて、陰で笑われるのはいやだ。 不安のあまりかえってパニックになって、「その女の胸には、どういうわけか二つの膨らみがあった」などと、いわずもがななことを書いてしまいそうで怖い。 精神的プレッシャーには作家界一脆弱なわたくしにとっては、ありうる話。 |
| ■ 2004/07/27 |
明るい。 まぶしいぐらいである。 しかも、これだけ明るく輝いていながら、自らを蛍光と名乗るその慎み深さが素晴らしすぎる。 日本人が失いつつある謙譲の心が、こんなところにまだ残っていた。 わたくしも彼を見習い、自らの輝きを誇らない生き方をしようと考える。 「おまえの人生、ホントに蛍の光ぐらいの輝きしかないだろ……というかそれもないだろ」 と突っ込む心の声に、涙まじりになって耐えながらこの文章を書いている。 |
| ■ 2004/07/24 |
17日の日記のあと、 「私はよく表裏間違えますが、少数派なんでしょうか……」 といったメイルをいくつかいただいた。 いままでにない反響の大きさにわたくし驚く。 パンツ祭。 C社のMさんはじめ、皆さんわざわざありがとうございます。 それにしても、いかにパンツが難解であったのか、ようやく人々を啓蒙することができたようである。 女性の間でも意見が分かれるということは、いままで誰も真剣に議論してこなかったということの証左である。 しかも、これだけの反響があったことからすると、より活発な話し合いの需要があることがわかったと言えよう。 パンツ改善党とか結成したら、たぶん社民党よりは票が入る。 自民党あたりが引き抜き工作に来たら、どのように対応しようかと考えている。 沈黙の艦隊の鏡水会的役割ぐらい果たせるに違いない。 まあとにかく、これだけ重大な問題提起をし、多くの人々がその問題について真面目に考えてくれるになったということで、ぼくがこの世に生きた証としてはもはや十分、この世に思い残すことはもう何もありません。 そういえば、 「はき間違えたりはしないですが、ズボンの上からはいてしまったことがあります」 というメイルもあった。 こうなると、もはや何が何やらわからない。 ただ、いまのわたくしにとってもっとも重要なのは、変態仮面はパンツを装着する前にきちんと表裏を確かめていたのだろうか、ということだ。 その如何によって、ノベライズしたときのストーリーも変わってしまうわけである。 作者のあんど慶周さんにお会いしたなら、それについてまず確かめておかねばならないと考える。 あ、そういえば某美少女編集者は、 「女の子パンツにはフロントにリボンとかついてるから分かりやすいんじゃないでしょうか」 とか言ってた。 腹筋が割れてるのにリボンパンツ。 抜群だったので、まだ了解も得てないままおもむろに日記に記してみる。 |
| ■ 2004/07/21 |
小説って、言語で描写をしますよね。 言語っていうのは一次元のデジタル符号なので、脳内イメージを言語で描写する際には、符号化のプロセスが必要になってくるわけですよ。 で、そうして符号化された信号(言語)を、読者がそれぞれの復号鍵で変換して、脳内イメージへと復元するわけです。 が、音楽や動画などよりも脳内イメージはずっとあやふやかつ複雑なので、サンプリング周波数をいくら高く設定しても、正確に伝達することが難しいのですね。 また、周波数をやたら高く設定すると、描写ばかりが長々と続いてストーリーが進まないということにもなってしまいます。 なので小説では、例えばWindows Mediaオーディオのような可変ビットレートを使用して、必要な部分だけを高い周波数で描写したりするわけです。 ただ、いくら技術を尽くしたとしても、読者の持っている復号鍵がそれぞれである以上、完全な原型の復元は不可能と言っていいでしょう。 叙述トリックというのは、この符号化・復号において生じるエラーを、恣意的に生成あるいは逆利用する手法と言えます。 ところで、絵や映像で伝達するメディアでは、空間を投影した二次元のアナログデータを直接用いることができます。 言語のように、一次元のデジタル符号に変換して、それをもう一度アナログに復号する必要がないわけです(最近はPCで絵を描く人もいると思われるかもしれませんが、言語のようにデジタル符号のまま読者が受け取るのとは違って、絵はアナログの形で受け取るので)。 当然のことながら、こいつはイメージ伝達にはかなり有利ですよ。 まあ、DNAが一次元であるように、言語も一次元であるからこそ(あるいは大きさを伴わないからこそ)、解釈系の違いによる幅の広がりを持たせられたり、無限量の情報を扱ったりできるという利点もあるんですけどね。 符号においては、実在のもの同士の接続が切断されているので、現実から離れたものを取り扱いやすいのですな。 そんなわけで結局何が言いたいかというと、挿絵つきの小説というのは、一次元デジタル符号と二次元アナログ符号の両方を(ほどよく)利用できるという点で、なかなか面白いメディアなのではということなのですよ。 ライトノベルというのは、さらりとした顔をしていながら実は、結構な可能性を持っていると思うのですよ。 一次元デジタル符号で伝えにくいイメージは絵で伝達し、思考や心理のような符号化した方が取り扱い易いものはデジタル符号で送る。 なかなか合理的な話だと思うのですよ。 そんなわけで、以前に一度、とある漫画家さんと絵物語のようなものを企画したことがありました。 各エピソードに一枚絵や漫画のようなコマ割りの絵が入りつつ、思考や心理などは全部言語で書く、みたいな形式です。 が、これだと長い話を作ろうとすると、絵師の方に膨大な負担がかかることになってしまうのですね。 なので、童話や絵本的な短い話しか作れず、いまいちうまくいきませんでした。 でも、うまくやれば何か面白いものが作れそうな気がするのですよ。 |
| ■ 2004/07/19 |
これ一着しか持ってないのに。 年末の出版社パーティをどうするか困惑する。 年に一度や二度のことのためにスーツを買うのももったいない。 そんな折、クイーンの特集がテレビでやっているのを見た。 フレディ・マーキュリーが、上半身裸+革パン+サスペンダー+マッチョ筋肉+ヒゲという独特のスタイルで歌っている懐かしい映像だった。 つまり、魁クロマティ高校のフレディのスタイルである。 わたくし、これだ! とピンときた。 今年のダッシュ・コバルト新人賞のパーティはこれで行くしかないと考えた。 ちなみに、以前にも書いたが、あのパーティはホテルから会場までバスが出る。 そして、そのバスはいつも下のような状態になる。 運転 女女通女女 女女路女女 女女通女女 女女路女女 女女通女女 女女路女女 女女通空僕 女女路女女 女女通女女 男空路女女 女女通女女 女女路女女 女女女女女 まさにフレディスタイルを試すのにふさわしいと言えよう。 まったく、我ながら天才的なモテアイデアを思いついたものである。 訴えられるかも、とふと我に返る。 |
| ■ 2004/07/17 |
どうやら、パンツに関するわたくしの仮説は間違っていたらしい。 そうだったのか。しかし、いったい何を目印にして、前後その他の区別をしているのか。 わからない。わたくしにはわからない。 「究極! 変態仮面」のノベライズの仕事がきたら、どうすればいいのだろうかと思い悩む。 正直なところ、わたくしが作家になったのは「究極! 変態仮面」のノベライズをやるためだけだったと言っても過言ではない。 もうすぐデビュー14年のわたくし、今頃になって衝撃の告白。 ただ、映画や漫画と違って、小説には「回避」という手段がある。 たとえば漫画なんかだと、コマにほんのちょっと出てくるだけの小物であっても、資料や実物を確認して描く必要があるわけである。 が、小説の場合、その事物に対して読者がもともと持っているイメージを利用することができる。 「彼はパンツをはいた」 と書くだけで、たいていは大丈夫なわけである。 「パンツ」という言葉に対して読者がもともと持っているイメージを利用することにより、何らかの必要のあるとき以外は、描写を避けることができるわけである。 というか、なんでもかんでも描写してたら邪魔になる。 そんなわけで、知らないものについては場面作りに必要のない場所に押しやっておき、知っているものだけを選んで場面を作る……という手段を取ることができるわけである。 まったく、これまでの人生で出会ったすべての分岐路で、より安易な道を常に選んできたわたくしらしいスタンスである。 が、「究極! 変態仮面」において、パンツを描写せずに主人公を書き切るのは、至難の道かもしれぬ。 へなちょこ六段のぼくが女性のパンツについて何とか調査するか、それとも回避しながら書き切るか。 わたくし、その究極の選択に苦悩している最中にある。 人生ではじめて、自ら苦難の道を選ぶことになるのかもしれない。 変態仮面で。 |
| ■ 2004/07/14 |
先日、こういうところで食事をした。 いわゆる納涼床というやつである。 はじめての経験だったが、良かった。意外と涼しいんですね。 連れて行ってくださったのは、集英社文庫の編集さんであった。 以前書いたように、著者紹介の名前に誤記があったので、そのお詫びにわざわざいらっしゃったわけである。 ちょっと名前が間違ってただけでこんなところで食べさせてもらえるなら、毎回誤記してもらいたいと願う、そんな身も心も貧しいわたくしであった。 で、その場で、実は6巻の表記も間違っていたことを知った。 ゼンゼン気づいてませんでした。 どうやら、著者紹介で「姫神」と書かれていたのを「kishin」と直した際にエラーが紛れ込んだらしい。 わたくしふと思い出した。 確か、「kishin」にするのを最初に提案したのは、販売部のKさんだった。 そうか、最初からすべてを裏から操っていたのはKさんであったのか。あんなにいい人そうな方が、実はそんな邪悪で非道な企みをしていたとは……。 と人間不信に陥る。 などということを、面白いのでKさんにメイルしてもいいですか、と担当に聞いたところ、 「そんな、すべてこちらの誤りですから……」 と何故か必要以上に恐縮され怯えられる。 わたくし、ふいに気づいた。 たぶん、集英社は実は、裏のドンである販売部のKさんによって支配されている。 この恐るべき新事実。早く特命リサーチ200Xに連絡せねば。 「ブラックランド・ファンタジア」の続きを書くよう言われている。 しかし、前回は原稿が超ぎりぎりになって、イラストの星樹先生にご迷惑をおかけしたことを思い出す。 また描いていただけることを願いつつ、心の中で土下座しながらアイデアを練りはじめることにする。 とはいえ、実際にお会いしたことがないので、土下座のイメージが難しい。 とりあえず、机にある福ダルマを星先生と仮定して、毎日三拝してから仕事をすることに決める。 あまりにも運動不足なため、久しぶりに腕立て伏せをやったところ、たった8回で潰れた。 しかも翌日、とてつもない筋肉痛に襲われる。 そういえば「ブラックランド」の担当である某美少女編集者は、毎日ダンベル運動をしていて腹筋が割れてきたとか言ってたような気がする。 はっきり言って、喧嘩したら100%負ける。 体力がつくまでは、羊のように従順に仕事をするしかないと考える一日。 |
| ■ 2004/07/12 |
前後と表裏の2通りの間違い方があるため、ランダムに身に着けると、間違ってはいてしまう確率が75%にもなる、という重大な問題であった。 しかし、いまだ誰一人として、そのことに対して何の疑問も抱いていないようなのだ。 なんでこんなに重大な問題に、誰も反応しないのか。 まったく理解しがたい話である。 対策を考えてみた。 間違ったはき方をしていると警告音がなるパンツとかはどうだろうか。 悲鳴があがるとか。 道行く人々のパンツから悲鳴が飛び交う日常の風景。 そんないかがわしくも楽しい理想社会。 ところでそういえば、女性用のパンツは男性用よりもさらに難しいような気がする。 手にとってみたことってないので、わからないんですが。 前後も表裏も、女性用では区別がつきにくい形状のような気がする。 実際どうなんだろうか。 いや、もしかしたらあれはリバーシブルなのだろうか。 すでにわたくしの問題提起は、女性用では解決されていたのだろうか。 してやられた。 などということを仕事机で難しい顔をして考えこんでいる自分に気づき、絶句したまま日記を終える。 |
| ■ 2004/07/11 |
BUSINというゲームに恐ろしくはまった。 3DダンジョンのRPGなんですが、いわゆる自分が冒険してる感があって猛烈に愉しいのですよ。 中学の頃、はじめてゲームブックをやったときのことを思い出しました。 セリフが演出過剰じゃないのも好み。 過剰なRPGをやってると、つい恥ずかしくなってしまうことがあるんですよね。 朝青龍の今日の相撲を見て驚愕する。 いったいなんという運動神経をしてるんだ。 完全にひっくり返されたのに、ブリッジ状態で背中を浮かせてこらえるとは。 あんなの見たことない。 中国雑技団みたいであった。 先ほどスーパーに行ったところ、一人のおじさんが、 「あ、どん兵衛のカレーうどん買わな……カレーうどんカレーうどんやっぱりどん兵衛のカレーうどんやな……カレーうどんカレーうどんどん兵衛のカレーうどん……」 とずっと繰り返しててちょっと笑った。 そんなにもか! と心の中で突っ込みつつ、ぼくも帰りに一個だけ購入した。 スーパーからの帰り、突然おなかが痛くなった。 そして光速で腹腔内が踊り状態になる。 で、ぎりぎりの恐怖に耐えながら家路を急いでいたところ、ふいにそばに車が止まった。 中からおじさんが顔を出してぼくに尋ねた。 「兄ちゃん、○○はこっちでええ?」 無視するわけにもいかず、いえあっちです、と答えると、 「あっちには行ったんやけどなあ。どこ? どこで曲がったらええん? ああ、あそこかー。あそこ曲がって、ほんでどっちに行ったら……」 と、結局3分ぐらい足止めされる。 その間に急速にどす黒くなっていくわたくしの顔色(たぶん)。 五代くんかよ、と思わず突っ込まずにはいられないようなイベントであった。 嫌になるほどどうでもいい話ばっかりですみません。 |
| ■ 2004/07/09 |
しかし、運転手の女性はこちらに気づかぬまま、あっさり走り去っていってしまった。 バックミラーをまったく見ないその走りっぷりに、お前はアンドレア・デ・チェザリスか、と、もはや誰にもわかってもらえそうにない突っ込みを入れる。 ところで、愛機ThinkPad s30のハードディスクを換装してみた。 s30というのは知る人ぞ知るIBMの超名機で、物書きの人にもよく使われているマシンなのである。 ハードディスク交換で検索したら小川一水さんの日記がヒットしたほどの名ノートなのであった。 B5ファイルサイズよりもやや小さく、なおかつキータッチが恐ろしくいい、という素晴らしすぎるマシンなのであった。 でも、このサイズとキーボードを持ったシリーズは、すでに生産中止になってしまっているのである。 悲しい。 そのため、なんとか延命せねばならないのであった。 s30の最大の欠点、それはハードディスクの動作音。 それはもう、音だけ聞いてダンプカーだと認識できるぐらい圧倒的なのである(古)。 が、ハードディスクを入れ換えると、ちょっと大丈夫なのかと思うぐらい静かになった。 無事、延命成功。 よかった。 |
| ■ 2004/07/08 |
なんというか、ほんとに肩に超重量の鉄塊が入ってるみたいなカンジで、それはもうプラスドライバーを思いきり突きたてても痛くないほどのカチカチさであり、おれは鉄の悪魔を叩いて砕けるよう改造されてしまったのかッ、と誤解していたほどのものであった。 こちらは何故か治ってしまったのだが、いまだに原因がよくわからない。 低反発枕と椅子のおかげかなと思っているのですが。 って、なんとなく前にも同じことを書いてたような気がしてきた。 この日記、書いたそばからそれを忘れていくもので、同じ話を二度書いていることも、もしかしたらよくあるのかもしれない。 そういうときは、公園でずっと独り言を言っている人にボランティアが接するように優しく指摘していただけるとありがたい。 あ、ちなみにこのサイトには掲示板があるのだが、それもそういえば、 「社会のクズであり、なかなか周りにうまく溶け込めないダメ人間のために、一日中ずっとぼんやり蟻の巣を見ているかわいそうな子に接するように読者の方々が書き込みをしてやり、仕事に向かう意欲を少しでも回復してあげる」 という最悪なコンセプトでたぶん成り立っている。 ちなみに、わたくしもうすぐ33歳。 |
| ■ 2004/07/06 |
日記を書こうという気力どころか、布団から起き上がるのもご飯を食べるのも息をするのも、さらには石仮面で太陽を克服して生物界の頂点に立とうという気さえもなくなってきつつある。 なんとかならないもんでしょうか。 ところで腰痛がひどい。 そういえば、旅行中から結構な違和感が腰のあたりにあった。 ある姿勢になったときだけ、抜けそうな違和感と痛みがあったのだが、それがだんだんひどくなってきている。 仰向けになって、腰の下に握った拳を置いた時だけ痛みが和らぐ感じ。 整体院とかに行ってみた方がいいんですかね。 まずい。 生物界の頂点なのに整体院。 |
| ■ 2004/07/03 |
ふと、その宣伝文句が、どうしても気になった。 「レモン150個分のビタミンC」 ひどい。 ひどすぎる。あんまりだ。 レモンだって陰では一生懸命頑張ってるのだ。 これではあまりにもレモンの立場がないではないか。 新人作家の宣伝帯に、 「定金伸治150人分の面白さ!」 と書かれるようなものではないか。 いかに現実がそうであったとしても、黙っててあげるのが人情というものではないのか。 言ってて、ほんとにありそうで怖い。 おれはのど飴のかませ犬じゃねえ! というレモンの心の叫びが今も聞こえる。 謝れ。私のレモン様に謝れ。 |
| ■ 2004/07/02 |
炎の転校生のような燃えるものが書きたいなあと思う今日この頃なのである。 でも、巨大学園内闘争ものって、定番というか、他にもありますよね。 既存のものとかぶるとマズいというかイヤなので、ちょっと調査をせねばならない気がする。 こういうのは、たぶんはじめての経験。 これまではかぶる可能性の小さいネタばかりだったため、わたくし、好きなことを思いついたままに書いていた。 今回は、そういう外側の面の下調べもせねばならぬ。 どなたか学園ものについて詳しい方がおられたら、情報をお寄せください。ぜひ。 ところで、話の設定となる要素や材料をまだあんまし考えてない。 というか脳内でピンとくるものがない。 こまった。 で、旅行中、 「なんかおもしろいアイデアないかなあ」 などと暗黒小説家と話していたところ、 「主人公の名前は綾小路ジュリアにしろ」 とか、 「十二宮を守る干支の黄金戦士を十二時間以内に一人ずつ倒していく話にしろ」 とか、 「飼犬をスタンドみたいに操って闘うプラレス三四郎のような話にしろ」 とか、他人事だと思って、てきとうなことばかり強制される。 で、あまりに嬉々としてそれを書け書けと言うので、 「そんなこと言ってたら、ほんとにそれ使って『原案:乙一』ってクレジット入れるよ?」 と告げたところ、 「それだけはやめて」 と冷やかに答えられる。 ワルだ……。 あ。三回連続で旅行中の会話ネタになってすみません。 |
| ■ 2004/06/30 |
で、なぜか某美少女編集者の髪がいきなり短くなっていた。 これは、わたくしの新作があまりにも売れていないので、責任を取って断髪させられたのに違いなかった。 坊主にして来い! とわたくしのことで上司から責め続けられているのに違いなかった。 「単に暑かったからですよ」 と仰っていたが、真実をわたくし自身には隠してくれているのに違いなかった。 まったく申し訳ないことである。 まことにすみません。 ところで、 ひみつページのような車に乗せていただいた。 この車について乙ハウス到着後、 「あれってリムジンって言うやつなのかなあ」 「うーん、リムジンはもっとでかいのでは……?」 「じゃあ、なんていうの? でかいタクシー?」 「『ハイヤー』、かなあ……」 「あー。でも、タクシーとハイヤーってどう違うん?」 「知らないです」 「でかかったらハイヤーって呼ぶのかなあ」 「わからないですねえ……」 という会話が交わされた。 作家二人が揃いながら、この無知識っぷりにまったく驚愕なのであった。 と、まあ、こんな会話を中心に旅行日記にはつづることになると思います(ホントに書くなら)。 ずっと、しょうもない会話ばっかししてたもので……。 正直なところ、トルコ自体についてはあんまし覚えてないのであった。 なんてこった。 |
| ■ 2004/06/28 |
大したトラブルもなく無事だったわけですよ。 しかし、24日にテロでバスが爆発してたそうで。 日本に帰ってきてから知りました。 なんかやたらポリスメンが多いと思ったら。 大げさでなく、街を走る車の十台に一台はパトカーでしたよ。 ちなみにその日は、観光船に乗ってボスポラス海峡をのんびり回ってました。 乗り物酔いをするマツバラさんだけ新市街を徘徊してたのですが、バスに乗ってたら危なかったのかも。 強運。 それにしてもトルコでは毎日、暗黒小説家と罵り合い、互いを抹殺する隙を窺うという過酷な日々を送ってました。 毎日10回ぐらい、 「生きてる価値ないですね」 とか 「頭がおかしい」 とか言われてました。 でも、それを編集さんとかに報告しても、誰も信じてくれないのですよ! みんな、どうせお前の方がしょうもないちょっかいをかけてたんだろう的な視線で、わたくしを見るわけですよ。 違う! 違うんだー。 やつは本物のワルなんですよ! 凶悪なんですよ! 黒い話を書くけど実は物静かな好青年、と思ってらっしゃる方は豪快に騙されてるのですよ! まったく恐ろしい話です。 |
| ■ 2004/06/26 |
なんかわたくしどもがイスタンブールにいたときに爆弾テロがあったそうで。 いやはや。 いまは乙ハウスから書き込んでるので、詳細はまた明日ー。 |
| ■ 2004/06/15 |
悪いほうの乙一が現れ始めております。 危険−。 ではでは。 |
| ■ 2004/06/09 |
予告していた通り、その間の日記はお休みです。 死の荒野を涙で走ってきます。 誰がために戦う〜♪ まあ、旅行のことはいずれ、どこかで書いたり書かなかったり書かされたりすると思います。 もうお金もらっちゃったし……。 それにしても、日本の梅雨を逃れられるし、トルコ旅行にはベストシーズンのようです。 ちょうど観光客も少ない時期だし。 でもそういえばこの旅行、本当は2月頃に行ってたはずだった。 今から考えれば、延期になってよかった。 あんな厳寒期に行ってたら、ほんとに死んでたかも。 確か、戦争で行けなくなってたんですよね。 でも、どうやらゼンゼン大丈夫のようなので、やっぱり行こうと決めたのだった。 暗黒小説家やマツバラさんとビリヤードかなんかをしてた時、 「やっぱしトルコ行きますかー」 という話を二人にしたところ、 「行きますか」 ってなったのだった。 そんな行き当たりばったりな誘いに乗って、その場でトルコなどにまで行くことを決めてしまう二人のてきとうぶりに脱帽。 あ、そういえば、某編集部の仕事をカンゼンにペンディングにしたまま旅立つことになってしまった。 M松さんすみません。 帰国したら、M松さんが豹変してて「吼えろペン」の仮面編集のようになってないかとすこぶる不安。 でも行く。 ところでとてつもなく関係ない話だが、先日、城崎さんが昔カポエラとか少しやってたと言ってた。 カポエラ!!! 妙に衝撃的かつ面白かったため、うっかり日記に記してみる。 |
| ■ 2004/06/08 |
担当編集さん、平謝り。 次からは訂正されるらしいので、○千部限定の超レアアイテムですよ。 みなさんぜひ頑張ってゲットしてください。 プレミアとかつくかもしれませんし。 つくわけないだろ、と読者に言われて傷つく前に自ら突っ込んで、心に防御線をはるわたくし。 で、担当編集さんから、 「後ほど、上の者とお詫びに参ります」 と連絡があった。 いや、そんな、そこまで。 正直なところぼくはゼンゼン気にしてないので、かえって申し訳ない気持ちに。 これが某美少女編集者だったら、表記ぐらい間違ってても、「なんか文句あるんかコラ」とか焼酎片手に逆ギレしてたに違いありません。 などというのは94%ぐらい冗談ですが、一般文芸レーベルとライトノベルレーベルでは、作家と編集者の関わり合い方が、何かと違ってますね。 どちらが良くてどちらが悪いという話ではありませんが。 大雑把に言えば、一般向けレーベルでは、いわゆる職業作家と編集者、ってカンジな関わり合いなのですな。 対して、ライトノベルの編集さんは、生徒に対する教師のようなタイプであることが多いのですよ。 まあ、書き手が総じて若いということもあるでしょうけど。 以前、とある若い作家さんが某ライトノベルレーベルに原稿を持ち込んだところ、 「うん。小説としてちゃんと書けているし、よく頑張りましたね」 ってなことを言われ、よほど普段子どもばかり相手にしているのかと驚いたとか。 悪気はないにしろ、職業作家に対する態度じゃないよなー、とぼやいておられました。 ライトノベルが次の段階に進むためには、書き手を生徒のまま甘えさせない編集の関わり方というのも必要になってくるのかもしれません。 |
| ■ 2004/06/07 |
「 そして彼女は神になる 」 いつものように可愛らしいお話です。 ありがとうございます。 そうそう、マツバラさんといえば、トルコ。 何故か旅行代金を集英社が出してくれた。 ありがたいことです。 なんで出してもらえることになったのか、いまだによくわからないのですが。 とりあえず、旅行日記とか書かされそうな気配。 そしてそれを書くのはたぶんわたくし。 ぐはー。 そんなわけで、旅行をしている間の日記はたぶんありません。 おそらく、J-BOOKSのサイトかどっかで書くことになるかと。 ちょこちょこと何かこちらでも記すかもしれませんが。 旅行について。 てきとうにリュック一つでいいやと思ってたのだが、北大路ビブレでこういうものを見つけたので購入してみた。 でかいリュックにキャスターがついたみたいなカンジのやつですね。 二輪キャスター付きバッグ・縦方向手提げ・横方向手提げ・リュックの4wayバッグです。 リュックだと高級なホテルではちょっと恥ずかしい……でも、キャスター付きスーツケースだとフリー旅行では邪魔になることが多いし……というジレンマを解消できるというわけです。 こんなものがあったのかー。 便利。 |
| ■ 2004/06/05 |
すごい人がたくさんいたので、じゃまにならないよう隅の方でじっとしていた。 で、自宅に戻ってきて風呂に入ろうとしたところ、パンツを前後逆に穿いていたのに気づいた。 つまり飲み会の間中ずっと、わたくしはパンツが前後逆だったわけなのであった。 ショック。 はじめてご挨拶させていただいた作家さんもたくさんいたというのに、お尻でパンツが開口。 しかも、初対面だった作家さん方にとっては、わたくしは逆パンツ率が100%の人間なわけである。 常にパンツを穿きまちがえている人間なわけである。 むろん向こうは気づいてなかっただろうとは思うが、わたくしの中ではそうなるわけである。 それにしてもパンツ、難しすぎる。 ざっと数えて前後と表裏の二通りの間違いがあるため、ランダムで身に着けるとすると、75%の確率で誤って穿いてしまうことになるわけである。 勘で答えると正解率4分の1となる命題なわけである。 まったくセンター試験のマークシートなみの難解さである。 グンゼあたりには、この問題を早急になんとかしてもらいたいものである。 こうして日々、自分の迂闊ぶりから目を逸らして過ごす。 |
| ■ 2004/06/03 |
G−ショックの登山家用みたいなカンジのやつである。 もうすぐトルコに行くので、草原で迷子になったりしないよう、方位計測ができる腕時計が欲しかったのである。 トルコではおそらくキラー乙一と血で血を洗う闘いを繰り広げることになるため、こうしたサバイバルグッズは必須なのであった。 それにしても、こういうゴテゴテ機能のついた腕時計って、モテナイ度が一挙に8ぐらい上昇してしまいそうな雰囲気があるものの、少年心をくすぐるのもまた事実。 女性の方には、ハンドバッグや指輪のようなものと理解していただければ幸いであります。 おもしろい機能がいろいろあるのですよ! 方位計測の他に、気圧とか標高とか気温とか測れてしまうのですよ。 さすが登山家用。 他にもいろいろ機能があるらしいが、まだ把握しきっていない今日この頃。 説明書が分厚いため、全部読むのが大変なのであった。 どんな機能が隠されているのか、ワクワクしたりするのであった。 たぶん、電卓機能とか、マイナスイオン発生機能とか、僕の心が弱っている時に意外にひょうきんな一面を見せて心を癒してくれる機能とかが隠されているに違いないのであった。 楽しみ。 |
| ■ 2004/05/31 |
今の時代はもう、あとがきの指導みたいなのがゼンゼンないので、かなりラクだ。 昔は「中高生が面白がるような明るく楽しい雰囲気で」とか「キャラにいかに感情移入してるかとか書いてね」といった指示があったものなんである。 読者に喜んでもらえるにはどんなカンジで書けば、とあれこれ迷ったもんなんである。 しかるに今ではもはや、てきとうもいいとこである。 今回など、この日記で書こうと思ったことを、そのままあとがきに書いた。 こんなんでいいんでしょうか。 ところでその新作。 うちで飼っている犬がちょっとだけモデルになっているというのは、本当のことなのであった。 当たり前のことのように膝に乗ってきて我が物顔をしているのを見て、なんとはなく、自分では身体を動かせない天才少女が我が物顔で青年の腕に乗ってるイメージを連想したのであった。 飼いはじめて間もない頃のことだったので、もう十年ぐらい前のことになるでしょうか。 そういう話を以前「ん」で友人と飲んでいた時にしたところ、 「そんな接続をするやつは頭がおかしい」 といった、友情のぬくもり溢れる言葉をいただく。 ところでその主人公、19世紀英国が舞台でドレスを着ているため、見た目のイメージがなんとなく球体関節人形的になった。 もしかしたら、流行りものを追いかけていると思われるのでは、と不安がよぎりがちなのであった。 相変わらず心配性なのであった。 その話を某美少女編集者にしたところ、 「大丈夫ですよー」 と豪快に一発で回答される。 やはり豪傑。 漢です。 |
| ■ 2004/05/28 |
おもしろい。 感動で危うく頭を丸めそうになる。 前にも書いたけど、こういう素直な関わり合いや盛り上がりのあるお話はわたくし大好きなのである。 そういえば、このラストサムライを見た暗黒小説家が、 「ぼくはサムライになることに決めました」 とよく言っていたのを思い出す。 そういえばここのところ会ってないが、それはたぶん、延暦寺とか大仏殿とか焼き討ちするのに忙しいためなのだろうと思われる。 しかし、ラストサムライ。 こういうタイプの映画っていつも、 「○○は実際には××であって考証が甘すぎる。よってこの映画は糞であり、こんなものを面白がっている人間は映画がわかっていない」 ってな意見がすごくたくさん出てきますよね。 今回も、ネット等でそういう評判をたくさん見てしまって、ひどくガッカリしたりしてました。 見なかったらよかった。 でも、そういう物語の楽しみ方って、もったいないんじゃないかなあというような気もしたりするのでした。 そんなどうでもいい話。 |
| ■ 2004/05/26 |
でも、何もしてなかった。 犬写真を撮影してたぐらいであった。 なので、日記に書くことも何もなかったのであった。 そういえば、何度か某美少女編集者からメイルが来てた。 全部酔っぱらいメイルだった。 その日にあったこととか書かれてるようなのだが、読んでも何を言っているのかよくわからんのであった。 さすが豪傑。 「今日は、どこかの小説家のように仕事もせず漫画を読んでいました」 とか書かれていたメイルもあった。 この「小説家」というのは、わたくしのことを指し示している可能性がある。 ここの日記での記述を真に受けて、誤解をされておられるわけである。 まったく心外な話である。 そのため、 「そんなひどい作家がいるのですか。私を見習わせてやってはいかがでしょうか」 と返信したところ、心温まる無視をいただく。 やはり怖いお方である。 それにしても、日記のネタがないときにこの編集者、 ずいぶん便利。 |
| ■ 2004/05/23 |
どちらも自分を装って、より好感のもたれる形に容姿を作る手段なわけですよ。 どうしても違いが見出せないわけですよ。 しかるに、カツラの方だけが何故か、 「あの人カツラなんだってー」 と陰で笑ってよい、という権利が確立されてるわけですよ。 ならば、 「あいつさー、じつは化粧してるらしいぜー」 と陰で笑ってよい権利もプヨッと確立されてしかるべきはずなのですよ! とか考えてて、ふと、こういうことを言う男が「男性専用車両も作れ」とか必死で主張するんだろうなあ、と気づき、己のカッチョ悪さに思わず瞑目するのであった。 |
| ■ 2004/05/21 |
1センチ以上右足の方がでかいのですよ! たかが1センチと思われるかもしれませんが、実際見ると結構な違いがありますよ。 森山直太朗と阪神の久保田ぐらい違いますよ。 そっくりじゃないですか、と一人突っ込みを入れる。 しかし、1センチも違ってて、いままでよく靴で違和感をおぼえなかったものです。 両足同サイズしか買ったことないのに。 もしかしたら、知らないうちに身体や精神にストレスがかかっていたのかもしれません。 ここのところ動悸や息切れがはげしいのも、このためだったのかも。 まったく怖い家庭の医学です。 今から思えば、寝る前に焼酎を呑まずにはいられないのも、小説が売れないのも、国会議員が年金を払わないのも、このせいだったのに違いありません。 なんて罪深い。 両足のサイズを別々に買うことって、できるんですかね。 そんなの頼んだことないのでわからないんですが。 誰か教えてください。 ところで、今日も3分で日記を書かねばなりませんでした。 困ったものだ。 |
| ■ 2004/05/19 |
WINDOWSを立ち上げてしばらくすると、突然終了してしまうので困りものである。 駆除するにはWINDOWSのアップデートファイルを入手せねばならないのだが(そうしないと、駆除してもダイアルアップするとすぐに感染してしまう)、そのアップデートファイルを落としている間にウィルスが作動してWINDOWSが強制終了されてしまう。 当方、ナローバンドのため、ダウンロードにはめちゃくちゃ時間がかかるのである。 WINDOWSの脆弱性を攻撃しつつ、マイクロソフトのアップデートは猛烈に時間がかかるという欠点もついているというこの憎らしさ。 ちなみにこの日記も2分で書いた。 それにしても締め切り間際で感染していたら原稿が遅れる言い訳になったのに、とか邪なことを思考してみる。 |
| ■ 2004/05/16 |
砂浜で追いかけっこをすると、足もとをチワワのように一生懸命ついて回る小さな落武者がたまらなく可愛いのであった。 アハハッ光秀ーこっちこいよー、ウフフッ待ってくだされー御館さまー、アハハウフフ、ってなカンジであった。 しかし今日、知人が家に来たとき、一つの破滅があった。 鍋をしていたのだが、トイレに行っていた間に、光秀の姿が消えていたのだ。 そして鍋の中には、見慣れない肉が増えていた。 半狂乱になるわたくしだったが、 「牛肉は良くて落武者はダメなのかよ!」 と知人に逆ギレされる。 といった日記を書こうとして、やはり諦める。 何事も諦めが肝心。 |