ひみつ日記

作家のような気がする定金伸治のてきとうな日記です。男のダンディズムについて深く語ってます。ウソです。

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■ 2004/05/14
    「ICO」というゲームをやった。
    そのヒロインが面白かった。
    主人公が崖から落ちそうになったり一抱えもあるツボを汗を流して運んだりしてるにもかかわらず、それを尻目に、
    「ふーん、ここってこうなってるんだー」
    って感じであたりを見回している彼女を見て、おまえはPC-98版エメラルドドラゴンのタムリンか、とわかる人にしかわからない突っ込みを入れる。
    (ちなみにタムリンとは、戦闘中に主人公が瀕死の状態になっても決して回復魔法を使おうとはしないのに、自分が傷を負った時はすぐに回復するという冷血ぶりで話題になったヒロインなのであった)

    しかし、そんなイメージは最後あたりで二人が引き離されるシーンのあたりから消え去った。
    いいゲームでした。

    ところで「ん」で飲んでた。
    「ん」というのは、京都にいくつかある居酒屋である。
    わたくしはこの「ん」という名前のセンスがかなり好きなのであった。
    標準語で発音すると、「んっ」と下腹をきばった感じになるので、ちょっとわかりにくいかもしれない。
    子音が一個以下かつ母音が一つの単語(「蚊」とか「胃」とか)は必ず長母音になる、という特徴を持つ京都弁では、
    「ん」は、
    「んー」
    というカンジに発音されるため、なんというか、おっとりした女の子が小さいあくびをしながら伸びをしたみたいな可愛らしさがあってもえるのであった。

    と、どんなことでも電光石火で妄想に結びつけてしまうわたくしの潜在能力に、たぶん業界も激震。

■ 2004/05/12
    吾輩物語。
    ちなみにもちろん、小生物語のパクリではないその2。
    そんなことあろうはずがない。

    うちの側にこういう墓場がある。
    これが、夜中にジョギングをしていて通りかかると非常に怖い。
    周りが林なのでざわざわ……という音がするのだが、その間に何かの声が混じっているように聞こえるわけである。
    すすり泣いているように聞こえたりして烈しく怖いわけである。

    ところが先日。
    ここを深夜に通り掛かった時、みーみー、と鳴く小さな声が墓場の中から聞こえてきた。
    助けを求めるようなその鳴き声に、吾輩、勇気を振り絞って深夜の墓場に入ってみた。
    すすり泣く風の音の中に、小さな鳴き声は確かに混じっていた。
    あたりを調べてみると、墓石の後ろに「拾ってください」と書かれたダンボール箱が見つかった。
    箱の中には、小さな落ち武者が一匹、ごみのように捨てられていた。
    マゲが切れてざんばらになった髪を振り乱し、箱の底で寒さに震えていた。
    鳴き声をよく聞いてみると、「おのれ信長、おのれ信長」とか言っていた。
    こんなに可愛い落ち武者を捨てるなんて、まったく心ない人がいるものである。

    などという話を書こうと思ったが、つまらなくなってきたのでやめる。

    途中で諦めましたね、とか心の声に突っ込まれる、そんな一日。

■ 2004/05/10
    前にも書いたが、オンラインDVDレンタルを愛用している。
    DVDで映画を見る大きな利点はやはり、英語字幕を出せるというところにつきる。
    映画を楽しみながら英語の勉強ができてしまうわけである。
    ベンリすぎ。面白すぎ。
    あと、聞き取れた言葉と字幕が一致すると、なんというか、パズル的な面白さがあって愉しい。
    消しの愉しさと言うんでしょうか。
    ここのところ毎日DVDで映画を見ているので、かなりヒアリング力が発達してきた感じ。
    英語教材とか買うなら、DVDで映画を見る方がずっといいような気がする。

    で、なんとなく聞き取りに自信がついてきたので、アルクのTOEIC模試をやってみた。
    成績は……デレレレーン。
    745点ー。
    ちなみにリスニングが395点でリーディングが350点。
    おおー、10年前は500点とかだったので、確かにかなり向上してる気がする。
    ただ、模試の成績なので、たぶん本番では700点前後だと思われる。

    確か、850点ぐらいあれば、欧米の企業でも普通に働けるとかだったので、そのあたりを目標として立ててみることにする。
    どんな分野でも、成績の伸びが数字で見えるのって、猛烈に愉しいんですよね。
    ドラゴンボールのスカウター的な愉しさというのか。
    RPGのレベルアップ的な愉しさというのか。
    最近はまってます。
    そのうち本番の試験を受けに行こうと思ってるので、そのときはまた報告してしんぜよう。

    と普通に近況報告をしてしまった。
    近況報告で近況報告をしてしまい反省する、というのも奇妙な話。

■ 2004/05/08
    そういえば先日、ようやく一仕事終わった。
    結局、仮題の「ブラックランド・ファンタジア」を使うことにした。
    たぶん6月に出ます。
    驚くほどでいいので買ってください。

    それにしても、某美少女編集者に日々「許さん」とか「殺す」とか「毒物を送る」とかののしられながら仕事を続ける地獄の日々であった。
    書いてて思ったが、全部事実なのがすごい。
    ややウソなのは地獄という部分ぐらいのものである。
    ただ、彼女でなければ到底最後まで書き切ることはできなかったであろうと思われる。
    ありがたいことです。
    いや、ほんとに。
    続編を書けやコラとも言われてるのだが、もうなんにも思いつかない。
    全部注ぎ込んでしまった。
    話に使える要素が頭に貯まるまで、半年近くかかりそう。
    まあ、がんばります。

    ところで、先日自作の2刷目がちょっとだけ刷られてた。
    なので、ありがたい臨時収入があった。
    何に使うか迷っている昨今。
    とりあえず、よく通っている「あいかむ」でいつもチキンカツ定食を食べてるのを、ここはひとつ豪勢にハンバーグとチキンカツのセットにしてみようと思う。
    それにしても、梅肉風味のソースを使ったあいかむのチキンカツはうまい。

■ 2004/05/07
    映画館で、女子トイレが行列してた。
    あれを見ると微妙に困ってしまうのはわたくしだけですか。
    だって、全員がもれなくおしっこを我慢してるのですよ!
    あの人もか! ましてやあの人もなのか!
    ってカンジですよ。
    命懸けでへなちょこ道に邁進する漢にとって女性は、イメージ的にだいたいエンジェルと同じぐらい遠い憧れの場所に存在しているものなので、これはドキッとならざるをえないわけですよ。
    そしてドキッとなってしまった自分に、つい赤面ですよ。
    まったく困ったものです。
    そんな32歳。

    ところで先ほどコンビニで、温めた弁当とアイスを買った。
    で、レジで、
    「こちら、袋ご一緒でよろしかったですかぁ?」
    と聞かれ、危うくさまぁーずのごとき突っ込みを入れそうになり、家に帰ってから一人赤面。
    一日一赤面。

■ 2004/05/03
    読者の方から、
    このページ
    の一番下にある「定金伸治」とは、定金さんご本人ですか、という質問をいただいた。

    おお、まったく同姓同名ですな。珍しい。
    いや、別人です。工学関係のテキストの著者ということで、わたくし本人と思われたのでしょうが。
    これで同姓同名を発見したのは二度目。
    前回のことは、4、5年前の日記に書きましたね。
    大学の頃まだ電話を買ってないときに電話帳を見たら、何故か京都市内に「定金伸治」が載っててちょっと怖い思いをした、という話でした。
    あれも、単に同姓同名だったのでしょう。
    実は、岡山県のとある山奥に、住民のほとんどが定金さんという地域があるのですよ。
    つまりぼくの田舎なのですが。
    で、その上ぼくの名前は、神社で画数がいいものを適当に選んで付けてもらったものなので、同姓同名の人が現れがちなのかも。

    とにかく、これでヤフオクとかで「ご本人ですか」と聞かれても、すっとぼけられることが判明したと言えよう。
    これは、妖しいものを気兼ねなく買ってもいいよというサインですか。
    違いますか。

    と、あまりにもどうでもいい話を書いてしまい、首を吊ってお詫びしたい気持ちになる。

■ 2004/05/01
    知人から、
    「知り合いに聞かれたらぞっとするようなことを世界に向けて公開してるのは頭がおかしい」
    という内容のメイルを受け取った。
    おかげで一人突っ込みをせずにすみました。

    シーラカンスなのかシーカランスなのか、はっきりしろと近ごろ言いたい。
    どっちが正しいのか不安で、いつも口ごもりがちになってしまう。
    まったく困ったものである。

    「ブラックランド・ファンタジア」。
    ようやく原稿が終わりに近づいた。疲れた。
    しかし、もう5月。
    やばすぎ。
    某美少女編集者からの電話やメイルも、「殴る」とか「埋める」とか、そういう言葉で満たされがち。
    にしても、やばくなってきてものらくらしているダメなわたくしを見るにつけ、編集者って大変だなあとしみじみ思うのであった。
    などと他人事のように語っていていいものか。

■ 2004/04/29
    最近、冷蔵庫が不気味な音を発していて怖い。
    「う゜……う゜あ゜……あ゜……」
    と、ナウシカの巨神兵みたいな呻きっぷりなのであった。
    コンプレッサのモーターが調子悪いのだろうけど、夜中に呻かれると正直怖すぎる。
    もう十年以上も使用しているので、限界なのかもしれない。
    処分するかどうかで悩む。
    これ以上使っていると、自意識とか持ってきそうだし。
    というか、この呻きはすでに!?
    わたくしに関する記憶をたくさん蓄えているに違いないだけに、ある種の危険も感じがちである。
    知人が来たときに、
    「彼はこないだ、ジャッキー・チェンの酔拳の真似を一人で練習していた」
    とか、
    「彼は以前アブトロニックを買って試してみたところ、痛すぎて一人で逆ギレしたことがある」
    とか、そういう壊滅的なことを口走られたらと思うとぞっとする。
    早いうちに破壊しておかねばならない。
    冷蔵庫とわたくし、互いの隙を窺う毎日。
    デッドオアアライブ。

■ 2004/04/27
    ここのところ、デスメタルにはまってます。
    デスといっても、メロディアス・デスとかプログレッシブ・ゴシック・デスとか言われるジャンルのやつです。
    このジャンルの音楽の特徴は、獣の咆哮声の裏で、ギターやオルガン、ピアノなどが異様に哀しくクサいメロディをかなでるところにあるのです。
    もう、琴線に触れまくられまくりですよ。
    なんというか、優しい声で「僕はとても傷ついてるんだ」と歌われるよりも、哀しみがよりグッと来るんですよね(個人的に)。グッと。
    閉ざされた洞窟の奥底で、世界から見棄てられた醜い怪物が痛みに呻き続けているような感じで。
    エレファント・マンとかにコロリと感情移入してしまうわたくしには、もう耐えられません。

    極私的に好きなアルバムは、AMORPHISの「TALES FROM THE THOUSAND LAKES」「ELEGY」と、ORPHANED LANDの「MABOOL」あたりですね(ORPHANED LANDの方は、プログレッシブ度が高いので、怪物哀しみ度は低いですが)。
    両者とも民族色の強いバンドで、AMORPHISの方は北欧の薄暗いメロディが異様に美しく、ORPHANED LANDの方は中東の妖しいメロディがもうこたえられません。
    AMORPHISは陰鬱な森と夜の泉。
    ORPHANED LANDは冷たい月光の下に広がる岩の砂漠と洞窟。
    そうした場所で、怪物が永遠に苦しみ呻き続けているような、美しすぎる暗黒音楽です。
    泣かされまくり。
    ちびらされまくり。

■ 2004/04/25
    ここのところ、トルコ旅行の予定を練り続けている。
    トルコアイスのごとく練りまくっている。
    以前(一月ごろ)、戦争もあって中止になったやつである。
    結局、なんだかんだでやっぱり行くことになったのであった。
    そして個人的には、あのへんを舞台にした歴史ファンタジーを、と考えているのであった。
    遊び95%・取材5%の旅行ですね。

    最初はツアーで行こうと思っていたのだが、結局無謀にもフリーで行くことにした。
    そっちの方が面白そうだし。
    そのため、ガイドブックをにらみながら、あれこれと予定を調整する毎日なのであった。
    どんなことでもそうだが、こうして計画を練っている時が一番楽しいものなのであった。
    バイクのカタログを見ている時のようなもんでしょうか。

    ところで今回の計画で最も重要となるのは、どこで乙一さんを野垂れさせるかということであった。
    小アジアの草原のど真ん中で捨てられたら、かれならば二度と帰国できまいというわけである。
    まさしく完全犯罪。
    フッフ……。

    でも、こういうのって、捨てられた子がなんとか生き延びて後々意外な再会を果たす、ってパターンになることが多いですね。
    ドラクエ5もそうでしたね。
    ボロンゴでしたっけ。
    あれは、成長してキラーパンサーになってましたよね。
    乙一さんは野生化したら、どんなモンスターになるのか。
    キラー乙一。
    間違いなく、ホッケーマスクは被ってますよ。

    ていうか乙一さんすみません。

■ 2004/04/23
    城崎さんに著作の「鬼刻」をいただきました。
    ありがとうございます。
    それにしても、インパクトのあるタイトルです。
    カタカナにすると「キコク」。
    か行に対する、なみなみならぬこだわりを感じさせます。
    いったい何が城崎さんをここまでか行にこだわらせたのか。
    子どもの頃、酒びたりのか行の暴力に耐えきれず家出したとか、そういうトラウマがあるのに違いありません。

    ただ、どうせならか行全部にこだわってもらいたかったものです。「かけ鬼刻」とか。
    「ごめんねヨシオ……。いつも、かけ鬼刻しか食べさせてあげられなくて……」
    「そんなことないよ、お母さん。僕、かけ鬼刻大好きだよ!」
    と、一杯のかけ鬼刻を母子で分け合う感動物語ですよ。
    これなら、ベストセラー間違いなしだったことでしょう。
    まったく、惜しいことです。

    またパクリだろ、という突っ込みを受け取って終わる。

    ていうか城崎さんすみません。

■ 2004/04/21
    今年あたり引っ越そうと思っている。
    でも、正直なところ、どのあたりにするかはまだ決めてなかったりする。
    どこでもいい、という微妙におかしいスタンスである。
    京都周辺にするか、他地方に移動するかも未定なのであった。
    所さんのダーツで決めようか、ってな勢いである。
    いい加減。

    基本的にずっと家にいるため、過疎の村なんかもいいなあと思う今日この頃。
    広い家に住めそうだし。
    携帯電話が圏外になるような山間の里。
    これだと、携帯を持ってない理由をスマートに説明できるメリットもあると言えよう。
    実はわたくしが携帯を持ってないのは、かつて3年間ほどPHSを持ってたんだけど結局8回しか使わなかった、という悲惨な経験があるためなのだが、フィールドの貴公子とまで呼ばれる天才プレイヤーのこのわたくしが、そうした事実を人に明かしてしまうわけにはいかないのである。

    日記で明かしてしまってるだろ、というごく当たり前の一人突っ込みを自らに課して終わる。

■ 2004/04/19
    前回の日記について、海外に赴任している知人から、
    「作家が公式サイトで、何を書いてるんですか」
    と長時間にわたって叱られる。
    地球を半分隔てたところから、うんこについて怒られる32歳。
    しかも作家。
    いかがなものかと思うが、たぶん面白いので良しとして処理することにした(自分の中で)。

    ところで、DR.コトー診療所、最新巻の13巻まで読み切ってしまった。
    な、なんて続きが気になるところで終わってるんだ!
    気になりすぎる。
    あまりにも続きが気になるため、あやうくフーリガンになって暴れるところであった。
    あぶないあぶない。
    まったく危険な書物です。

■ 2004/04/17
    今日はおなかが痛かった。

    もう、電車の中で、渋面に次ぐ渋面ですよ。
    でも、ピンチの時に渋い顔をしていると、気持ち的にさらにピンチ度が増していくんですよね。
    確か「気分は形而上」にもありましたが。
    なので、なるべく平気な顔をするわたくしの表情。
    よくある例で言うなら、強い男性がテレビ番組の余興で芸能人相手に腕相撲をして、「お、強いね」とか言って顔では余裕を見せているんだけど実は結構ギリギリという時の表情ですよ。

    それにしても、わたくしの精神の弱さは、まさに超一流と言えよう。
    特急列車で次の駅まで30分とかになると、おなかが痛くなったらどうしよう、とつい思ってしまうのですよ。
    そして、そう思ってしまうと、かならずそれが実現するのですよ。
    これはあれですか。
    願いはかなうと信じれば、かならず夢は実現するということですか。
    おお、はからずも名言。
    さすがわたくし。
    でもそれを教えてくれたのはうんこ。

■ 2004/04/16
    日記に書くようなことがなんにもないので、しばらく何も書かなかった。
    しかし、書かなかったからといって書くことがたまるわけではないのが不思議。

    新作のタイトルを考えねばなりません。
    思いつきで付けた仮タイトルが、そのままダッシュ文庫のサイトに載ってしまってました。
    まあ、このままでもいいかとか思ってますが。
    あまり後で変更しても、デザインの方などにいろいろご迷惑をおかけしそうですし。
    仮タイトル「ブラックランド・ファンタジア」。
    19世紀の英国で、劣悪な環境に育ったため身体をまったく動かせない少女が、賭けチェスで闘ったり有名になったりする話です。
    結局また、お姫様と青年のお話になってます。
    わざとです。
    お姫様と青年の話が読みたいなら定金だ、と認識してもらえるようになれば幸いなのです。
    幸いなのか!?

    まあ、あれですよ。
    世界各国をカバーする大手旅行会社よりも、「○○のあたりならお任せ」と特化してる小さい旅行会社の方が、サービスが細やかで値段も安かったりすることがあるじゃないですか。
    あれみたいなものですよ。
    たぶん。
    何か間違ってるっぽいですか。

    とりあえず、サービスが細やかで丁寧というあたりだけは、本当のことになるよう頑張るのです。
    なんとか。

■ 2004/04/12
    今日は「ひらがな館」で昼食を、ってもういいですか。

    ところで、好きな漫画十傑って、どんなのが入ってるんですかと訊かれた。
    いや、そんな正確には数えたことないですね。
    とりあえず、大甲子園と六三四の剣は入れねば。
    あとは……。

    って、DR.コトーといいシャカリキといい、わたくしの好みが割れそうな気配。
    どちらかというと、感情や影響の関わり合いが素直なものの方が好みなのであった。
    いや、関わり合いが特殊なものも好きなんですけど。
    まあ、単純に個人的好みとして、口の悪い人にはベタとか言われそうな素直な浮き沈みのあるものに、特に燃えるのであった。

    それにしても、世の中には面白い作品がいっぱいある。
    わざわざわたくしの小説なんて、手にとってくれる人がいるのかと不安になる。
    どうも、いないような気がしてくる。
    本当に読者は実在するのだろうか。
    台湾の方では、泣き女という職業があって、葬式で知り合いの代わりに号泣してくれるという。
    もしかしたら読み女という職業があって……などと書いていると、そのまま嫌な想像がどんどん広がってしまいそうなので、すべてなかったことにする。

■ 2004/04/09
    ここのところしばらく、一乗寺の「とん吉」に行っていないことをふと思い出す。
    またも食べ物の話ですみません。
    ここは、京都人なら知る人ぞ知るというトンカツ屋さんなのである。
    小さい店なのだが、いかにもトンカツらしい味のトンカツがうますぎるのであった。
    そしてさらに、ここの豚汁が死ぬほどうますぎるのであった。
    ラーメンのスープにしたくなるような独特の甘みが好きすぎるのであった。
    あまりに好きすぎるため以下略。

    ところで、DR.コトー診療所という漫画におそろしくはまった。
    なんという面白すぎる漫画なんだ。
    こんな漫画いままでどこに隠れてたんだ。
    感動しまくり。
    シャカリキに続いて、好きな漫画10傑がまたも入れ替わった。
    どれだけ面白いか、うまく伝えられないのが無念。
    なんと言えばいいのでしょうか。
    あまりに面白すぎて、道行く人々をつい開腹したくなるって感じと言えよう。

    ゼンゼン伝わってない始末。

■ 2004/04/06
    今日は近所のグリルじゅんさいで昼食を食べた。
    近ごろ食べた話ばかりですみません。
    ここは、京都人なら知る人ぞ知るという洋食屋さんなのであった。
    特別な料理は何もないのだけど、どれもとても丁寧な味でぼくは好きすぎるのであった。
    そしてここのビーフシチューが好きすぎるのであった。
    あまりに好きすぎるため、いつか七つの海を制してこのビーフシチューで埋めつくしたいと知人に熱く夢を語ったところ、
    「いい加減にしてください」
    と心温まる突っ込みをいただいた。
    いつの世も男の熱い夢は理解されがたいものなのであった。

    ところで、桜が満開だった。
    この写真近辺は、南北に200メートルぐらい桜が並んでいる場所なのであった。
    で、北からずっと歩いていて、あることに気づいた。
    南に進むにつれ、微妙に花の散り具合が大きいのですよ!
    温度差なんて、たぶん0.1℃もないだろうに。
    なんて敏感肌なんだ、桜。

    あ、そういえば某暗黒作家によれば、桜の根元には死体が埋まってるとか。
    桜を咲かせているのが死体なのだとしたら、敏感肌なのはヤツらの方なのか。
    ゾンビに対する見方が大きく変わってしまった。
    まさかかれらがそんなにセンシティブで繊細な人たちだったとは。
    いつも、焼いたりショットガンで吹き飛ばしたりしてたのが申し訳なく思った。
    今度会ったときは、お風呂ぐらいすすめてあげようと思う。

■ 2004/04/05
    今日も「鶴はし」で昼食を食べた。
    ここの焼飯が好きすぎるため、いつかこの焼飯を材料に家を建てたいと知人に夢を語ったところ、
    「そうですか」
    と心温まる生返事をいただいた。
    いつの世も、男の夢は理解されがたいものなのであった。

    ところで、最近の悩み。
    あんまりテレビを見ないのだが、たまにつけると何故か確実に菊川怜が出ている病気に悩まされている。
    まったく恐るべき症状である。
    ていうか、誰かの呪詛!?
    なんて恐ろしい呪いなんだ。
    しかし、ここまで強い怨恨を受けるようなことを人にした記憶がない。

    あ。
    もしかして、仕事もせずくだらない日記など書いてるからですか。

    ていうか菊川怜ファンの方がおられたらすみません。
    別に嫌いなわけじゃないですよ。
    いや、ほんとに。

■ 2004/04/02
    コンビニで釣り銭を受け取るときって、なにかと緊張しませんか。
    女性の店員で、釣り銭を落とさないよう、こちらの手を包むようにして返してくれる人がいますよね。
    あれが正直緊張するのですよ。
    へなちょこ六段のわたくしなど、これでいつもカチカチですよ。
    いやほんとに。
    いったいどう対応すればいいのか。
    自然に振る舞おうとすればするほど不自然になっているような感じがして、気が気でないのですよ。
    もう、冷や汗かきまくりですよ。

    あと、逆にちょっと上方から放り落とすように返される時もありますよね。
    そういう時は、
    (あー、この客キモいと思われてたのかなあ……)
    と烈しくズズーンと落ち込んだ気持ちで帰路につくことになるんですよ。
    ちょっぴり首吊り気分ですよ。

    いったいこの問題をどう解決すればいいのか。
    最近コンビニに行くたびに悩みまくり。
    お釣りを受け取らなくていいように、小銭を大量に持って行ったりしてますが。
    なんかこう、自然でスマートでセンスのある釣り銭の受け取り方ってないもんでしょうか。
    トリプルアクセルとかいいでしょうか。

    派手すぎ。
    そして銀盤カレイドスコープの読みすぎ。

■ 2004/04/01
    4月1日です!
    エイプリルフールです!
    早速ウソをつかねばなりません。
    でも不慣れなことなので何も思いつきません。
    困ったものです。
    いままで、この日記でウソとかついたことないですからねえ。
    いやはや。

    あ、でもたった一度だけウソをついたことがありました。
    実はぼくは眼鏡っ娘の女子高生ではありませんでした。
    衝撃の告白。
    いままで騙しててすみませんでした。

    意味もなく終わる。

■ 2004/03/31
    評判のイノセンスとロード・オブ・ザ・リングを見に行きたいこの頃。
    でも、悲しいかなお金がない。
    メンズデーがあればいいんですけどね。
    映画二つ見たら、交通費と合わせて5000円かかるのは苦しい。
    軽く身投げしたくなります。

    昼頃、「鶴はし」でラーメンと焼飯を食べる。
    ここは、一乗寺でわたくしが最も好きなラーメン屋なのであった。
    鴨だしのスープが好きすぎるのであった。
    あと、ここの焼飯が、いかにも身体に悪そうな感じに美味くて好きすぎるのであった。

    身体に悪そうというと褒め言葉じゃないようですが、おいしいものってたいてい、身体に悪そうなんですよね。
    フォアグラとか大トロとか、絶対身体に悪いはず。
    逆に、身体に良い野菜とかは、おいしくないからドレッシングをかけないと食べられないんですよね。
    なんでなんでしょうか。
    身体に良いものをおいしいと感じるように進化してれば良かったものを。
    不思議なもんです。
    そういえば、物語やゲームなんかも、精神的に毒だからこそ面白かったりしますね。

    今日はただの雑感です。
    オチとかなくてすみません。

■ 2004/03/29
    白い巨塔を見て、医者になったら自分は田舎の診療所勤めにしようとかしみじみ思った。
    なんかいろいろ間違ってるっぽい私。

    ところで昔、近影を著書に載せねばならなかった時、巻ごとにゼンゼン人相の違う写真を使っていた。
    どれが本物に近いんですかとか、よく訊かれた。
    どれも近くないですね。

    なぜそんなことをしたのかと言うと、顔が割れるのがいやだったからだった。
    だって、ちょっとエッチなラブコメとか恥ずかしくて買えなくなるじゃないですか。
    実はラブコメ大好きなわたくしには、それは耐えられないことなのであった。
    そんな理由で、あれこれと小細工をする自分の情けなさに、わたくし涙が途絶えぬ。

    反省して、いまはもう堂々と明かしてしまいたい。
    自分がどういう顔をしているのか。
    じつは、ルーベンスの絵の前で力尽きたネロに舞い降りてたエンジェルの一人がぼくです。
    ラッパとか持ってますよ。
    お尻は低反発です。

■ 2004/03/27
    ところで不安に思うのは、ウルトラジャンプの読者にわたくしの小説を知っている人がどれだけいるのかということである。
    もしや3人ぐらいなのではという悪夢が脳裏をよぎる。

    それはそれでいいのだが(よくないけど)、泣き崩れたくなるほど知名度の低いこの小説のピンナップが、何故唐突にも掲載されることになったのか、読者に疑問を持たれるのはと心配なわけである。
    政治的な力が働いたに違いないとか思われるのではと心配なわけである。
    大人社会の汚さに憤った若者が爆弾を作らないかと心配なわけである。
    掲載されたのは多分、伊藤真美先生のイラストが凄いから、ということが理由だと思うので、爆弾は作らないでもらいたいわけである。

    ところで先日、東さんにいただいたエキサイトピンポンにはまって仕事ができないとか書いた。
    その後、東さんのところに某美少女編集者から脅迫メイルが届いたそうである。
    コロスとか言われたそうである。
    東さんもとんだとばっちりである。
    ふと、この場合いったい誰の罪が最も重いのかということを思った。
    ザ・ジャッジ。

    1.エキサイトピンポンを送って間接的に仕事を妨害した東さん
    2.脅迫メイルを送付した美少女編集者
    3.実際に仕事を妨害する行為におよんだエキサイトピンポン

    難しい問題である。
    倫理に関わる判断は、やはりいつも難しい問題をはらむ。
    日々こうした問題と格闘している裁判官や弁護士さんの方々には頭が下がる。
    まったく現実とはやっかいなものである。

    例によって、誤りに気づいてないふりをしたまま、おもむろに終了する。
    まったく、誰が悪いんでしょうね。いったい。

■ 2004/03/25
    「姫神が漫画化されるんですか」
    という質問を、メイルや掲示板でいくつかいただいた。

    これはウルトラジャンプに伊藤真美先生の書き下ろしピンナップが載ったためですな。
    台与と城入の美麗なイラストです。感涙。
    ありがたいことです。

    漫画化については、ぼくにもよくわかりません。
    もしかしたら、やるかもしれません。
    やらないのかもしれません。
    やるとしたら、シナリオを書かせてもらいたいなあとか思ってます。
    「あれをこうしてたらもっと面白かったのに」という反省点が、いくつかあるもので。


    ところで、ここのところ低反発にはまっている。
    枕も敷布団も座椅子もザブトンも、全部低反発なのであった。
    ふにょっとしてて、烈しく気持ちいいのですよ。ふにょっと。
    いまや、これがないと生きていけない感じ。
    ジーク・低反発! ジーク・低反発!
    もう、身の回りのものをすべて低反発化したい思いでいっぱいである。
    というか、肉体の方を低反発化した方がコスト的に有利なのではと思う。
    低反発お尻。
    たわわでプルン。
    ぼくがいずれ、吹きすさぶ風がよく似合うサイボーグ戦士になる時には、そこをまず改造してもらおうと思った。

■ 2004/03/23
    我ながらおそろしい程なんにも書くことがないので、またトリビア話などしてみますか。
    いま英国モノの原稿を書いてるので、そのあたりの話でも。

    翻訳小説を読んでて、「卿」という言葉に戸惑うことってありませんか。
    ぼくも昔、なんだかよくわからんなあと思ってたのですよ。
    チャールズ卿とかネルソン卿とかケルヴィン卿とか、名前に付いたり姓に付いたり地名に付いたりしてるんですよね。

    これは、騎士への敬称である「サー」と爵位貴族への敬称である「ロード」が、両方とも「卿」と訳されるために起こる混乱なのですな。
    でも、サーとロードでは社交的に結構な差があるのがややこしいのです。
    ちなみに、上級の貴族ほど、あるいは家の伝統が古いほど、「ロード・姓」ではなく「ロード・地名」で呼ばれるようになります(公爵はまた別ですが)。
    侯爵あたりだとほぼすべてが「ロード・地名」ですね。
    他、伯爵では2分8分ぐらいで地名が多く、子爵・男爵ではおおよそが姓名由来といったとこでしょうか。
    トリビア1。

    ところでイギリスの場合、他国と違って、次男以下は爵位を受け継ぐことができませんでした。
    そのため、食い詰めた次男坊以下は、軍人や実業家や学者などになってセッセと働かねばならず、そのことがイギリス帝国の大躍進に繋がっていったようです。
    貴族の子がまともな人材として機能したのは、環境が厳しかったイギリス貴族だけだったんですね。
    つまるところ、ゆとり教育は大失敗して当たり前だった、ってことですな。
    トリビア2。

    男爵の爵位名(公式の名)について。
    ややこしい慣例があって、爵位貴族の中で男爵のみ「男爵(バロン)・姓」ではなく、呼び名と同じ「ロード・姓」が使われます。
    しかし、これが外国人の場合に限り、「男爵・姓」となるのです。
    バロン西みたいな感じですね。ぼくだったら、男爵サダカネ。
    ここから導かれる衝撃の新事実……。
    ディーノって、名字だったのか!
    爵位貴族であるディーノ家の当主(あるいは長男?)なのに、フンドシ姿。
    かれの過去に、いったい何があったというのか。
    まったく男塾は奥が深い。
    トリビア3。
    結局のところ、まさに何の役にもたたない知識。

■ 2004/03/21
    「ネザーワールド」の東さんに、(↓)のようなものをいただいた。

    エキサイトピンポン(エポック社)

    ラケット型コントローラーで遊ぶ体感ゲームなのだ。
    これが異常なほど面白い。
    まさかここまで面白いものだとは。
    たぶん、皆さんが想像している8倍は余裕で面白い。
    結構、本物の卓球をやってる感じなんですよ。
    ハマりまくり。
    ハマらされまくり。

    それにしても、深夜に一人でラケットを振りまくる32歳。
    いかがなものかと思うが、これまで日記に書いてきたことを思うに、もはやいまさらという感じもするので良しとする。
    肩が痛くて仕事に差し支えが生じたりしているが、それもついでに良しとする。

    それにしても面白い。
    そのため、この後も「エキサイトピンポンと私」と題して、エキサイトピンポンのある生活、エキサイトピンポンに寄せる愛着、エキサイトピンポンとのなれそめ、似たような境遇の二人がたちまち恋に陥ったのは言うまでもない話、そして長くささやかな幸せに満ちた生活の後に、いま金婚式を前にしている老いた二人の感慨などについて記し、1000枚ぐらいの大河小説にまとめていこうと思ったが、これ以上某美少女編集者に怒髪天をつかせるのもどうかと思うのでやめる。

■ 2004/03/19
    ちょっと前に、今年は「このミス」も「SFが読みたい」も買い逃してしまった、という話をした。
    それについて先日、メイルをいただいた。
    「SFが読みたい」の中で「姫神」が紹介されていましたよ、という内容だった。
    まじっすか。
    気にかかる。
    どういうことが書かれていたのか不安で憂鬱になりまくる。
    そんな自分の打たれ弱さっぷりに、わたくし大粒の涙である。
    いやはや。

    ところで、ロボについて。
    ちょっと数えてみたところ、ついにロボの返事の数が700通りを越えていた。
    我ながらすごすぎる。
    というか私は何をやってるんですか。

    ちなみに、たまに巨大化して激怒するこのロボ、ごくごく稀に、さらに烈しく激怒するときがあるのですよ(300回に一度ぐらい)。
    まさにレア反応。
    でも、それを見るには丸三日分ぐらいの運が必要なので、もし見てしまった方は、交通事故やジェイソンのチェーンソーなどに気をつけてください。

■ 2004/03/17
    猛烈に鼻がつまっている。
    全力で吸っても、空気がほんのわずかも通過しないのだ。
    納得がいかん。
    溶接してもここまできっちり密閉するのは難しいのでは。
    いったいどういうことなのだ。

    というか、生きるためにまず必要な空気を塞き止めて何をどうするつもりなんだ鼻。
    お前は空気を取り込むために存在している器官なんじゃないのかッ、とおもむろにキレてみる。
    まったくなんて無責任なヤツなんだ。
    ぼくは民主党並みに他人には厳しく自分には甘いナイスガイなので、こういうことには黙ってられないわけなのである。
    まったくもって許し難い。

    だいたい、鼻水って、不可能犯罪だと思うのだ。
    空気も通過できないというのに、なんで液体だけが通過できるのか。
    いったいどういうことなんだ。なんなんだその態度は。この先は関係者以外お断りか。それとも、レジに客がずらっと並んでるのに、自分の担当じゃないからって近くで雑談してるバイト店員気取りか。
    と、鼻への感情はもはや爆発寸前である。

    それにしても、なんで液体だけが通り抜けられるのか。
    やはり、どう考えても物理的に無理がある。
    ならば、詰まっている部分のこちら側から流出していると考えるのが妥当な線であろう。
    まさに密室トリックの風味。

    しかし、そうなると鼻水の量が問題になってくる。
    これだけの量の鼻水を、いったいどこに貯蔵しているのか。
    ピークになると、脳ミソが鼻水袋なんじゃないのかってぐらい流れ出てくるのだ。
    しかし、貯蔵されているのは鼻よりもこちら側だと考えられるので、脳ミソは候補からはずれる筈だ。
    とすれば、いったいどこなのか。
    謎だ。
    謎すぎる。

    唐突に終了。

■ 2004/03/15
    近所に、どこからともなく腐ったような臭いが漂っている場所があるのだ。
    何かの工場とかがあるんだろうと思うのだが、正確なところはよくわからないのであった。
    微妙に不気味。
    そのため、日記に以下みたいなことを書こうと思っていた。

    ---
    これは、透明人間の腐乱死体が転がっているのに違いありません。
    透明なせいで車にひかれたんだけど、助けを求めても誰にも気づかれず、そのまま死んでしまったのに違いないのです。
    おそろしい。
    ぼくが透明人間になるときは、うっすらと色付きにしておこうと思いました。
    ---

    ところが先ほど、定食屋で「アウターゾーン」を久しぶりに読んでいたところ、驚くべきことに、これとまったく同じネタの話があった。
    透明人間になる薬を飲んで悪事を働いていた男がトラックにひかれてしまい、周りに助けを求めるんだけど気づいてもらえず、そのまま腐乱死体になってしまう、という話であった。
    大昔に雑誌で読んだはずなので、これはたまたま発想が同じだったというよりは、無意識のうちに記憶からアイデアを取り出していたということなんであろう。
    当然、自分ではぜんぜん意識せずになのであった。
    まったくおそろしい。
    こういうカブりというのは作家がもっとも恐れることなのだが、このどうでもいい場で出てくれてよかった。
    あぶないあぶない。

    なんか、おそろしくどうでもいい話ですみません。

■ 2004/03/13
    最強の事なかれ主義者であり、日本一温厚な作家を日々目指しているわたくしですが、そんなわたくしでも逆上するときがあります。
    それはすごく寒い日にシャワーに入って、なかなかお湯が出て来ない時なのです。
    あれはなんとかなりませんか。
    もう、特に寒い日に限って、水がお湯に変わるのが遅いような気がしてならないのです。
    こっちは全裸で震えてるというのに。
    どう考えても、これはやっぱり嫌がらせですよ。
    湯沸器その他がみんなで示し合わせて、嫌がらせをしているようにしか思えないのです。
    裸で震えてるわたくしを指さして、あざ笑っているようにしか思えないのです。
    んもう、その場でシャワーに向かって大激昂ですよ。
    「なんだってんだ! そこまでして出し渋るか! おまえは純愛エロゲーか! エロシーンに到達するまで三日かかるか! ていうか純愛エロゲーっ言葉、どっか矛盾してないか! どうなんだ!」
    ってなもんですよ。
    全裸で吼えまくりですよ。

    非温厚。
    ていうか最悪。